子どもが楽しみながら拾う「どんぐり」。虫が出てきてドキッ!!を回避するための5つの方法

子どもが楽しみながら拾う「どんぐり」。虫が出てきてドキッ!!を回避するための5つの方法
【どんぐりの下処理方法を解説】どんぐりに虫が入っているかを見分ける方法と煮沸、冷凍、オーブンでロースト、塩水に浸けるなどの下処理の仕方を紹介します。拾ってきたどんぐりで遊んだり、工作に使ったりする前にぜひ!
目次

ポケットをどんぐりでパンパンにしてうれしそうにする子どもたち!どんぐり集めが楽しい秋ですね。

拾ったどんぐりなど自然物を使って遊んだり、工作をするのも楽しいもの。

ですが、持ち帰ったどんぐりで遊んだり保管したりする前に、下処理をするのを忘れずに!
この時期「どんぐりを家に置きっぱなしにしていたら虫がわいた…!」というママたちの悲鳴がよく聞こえてきます。

虫がいるどんぐりの見分け方、わかないための下処理をご紹介します。

虫が出てきてドキッとしないために!「どんぐりの下処理」をおさらい

たくさん集めたどんぐりで、さあ何か作ろうと思ったら、虫が出てきて困った!という経験をお持ちの方も多いのでは。そうならないためには、拾うときに、穴があいていたり、ひび割れていたりしないものを選ぶこと、そして拾ってきたどんぐりをすぐに煮沸や冷凍しておくのがおすすめです。

どんぐりの中から出てくる小さなイモムシは、多くはゾウムシの幼虫です。
まだどんぐりが青くて柔らかい時期に、目に見えないほどの小さな穴を空けて成虫が卵を産み付けます。どんぐりの実が熟して地面に落ちると、幼虫はどんぐりの中で実を食べながら成長し、殻から抜け出して地中にもぐっていきます。

つまり、地面に落ちている穴の開いていないどんぐりにも、まだ小さな幼虫が入っている可能性があるのです。

1.虫が入っているどんぐりの見分け方

どんぐりに幼虫がいるかどうかを手軽に見分ける方法は、どんぐりを水に浸けてみること。水を張ったボウルや桶の中にどんぐりを入れて、浮いたものには虫が入っている可能性が高いので、取り除きましょう。

種として栽培する場合は、水に沈んだものを土に埋めればいいのですが、工作として使う場合は、確実に虫が出てこないようにするために、次のような下処理が必要です。

2.鍋で煮沸する

キッチンを使用することに抵抗がなければ、鍋でゆでるのがもっとも衛生的でカンタン。熱湯の中にどんぐりを入れて、5~10分ほどゆでます。長くゆですぎると皮が裂けてしまうので注意。

調理用鍋を使うのに抵抗があるのであれば、100円ショップでも鍋が販売されているので、どんぐり用の鍋を用意しても。できれば、煮沸後に取り出すザルもあると便利です。

取り出したら、新聞紙などに広げて風通しのよい日陰でゆっくり乾燥させます。湿気が残っているとカビが生える原因になるので、3日~1週間ほど干して完全に乾かしましょう。

3.冷凍室で冷凍する

もっともお手軽な方法は、どんぐりを洗ったあと、ビニール袋に入れて冷凍庫に保存すること。中までカチコチに凍ればいいので、量によって2日から1週間ほど。

取り出したら、煮沸の場合と同様、陰干しで完全に乾かします。直射日光に当てるとひび割れることがあるので、日陰でゆっくり乾燥させます。時間はかかるけど、いちばんラクチンな方法です。

4.オーブンで焼く

量が多すぎなければ、オーブンでローストする方法も。乾燥させる時間が必要ないので、すぐに使いたい場合に便利です。

クッキングシートを敷いた天板に重ならないように並べて、80~100度くらいの低温で1時間から1時間半ほど。30分ごとにコロコロ転がして、まんべんなく熱が当たるようにします。

トースターなど扉を開けたまま使える場合は、少し扉を開けておくと、湿気を外に逃がすことができてカリッと仕上がります。1時間ほど休ませて熱をとばしたら、クラフトに使ってOK。

ローストしたどんぐりはとても熱くなるので、くれぐれも子どもが間違って触らないように注意してください。

5.塩水に浸ける

2日ほど塩水に浸けておいても、中の幼虫や卵は死滅します。どんぐりがしっかりと水に浸かるようにして、まず浮かび上がってくるどんぐりは取り除きます。

海水くらいの塩分濃度でだいたい3%、水1Lに対して大さじ2杯が目安です。塩を加えてよく混ぜたら、一晩~2日ほど置いてから取り出し、日陰でよく乾かします。

***

紹介した方法の中から、ぜひご家庭に合った方法を試してみてください。

地域や木の種類にもよりますが、9月下旬からから11月上旬が、どんぐりの収穫シーズン。たくさん集めたら、きちんとした処理をしたうえで、子どもたちと楽しい秋の思い出を作ってくださいね♪

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執筆者

ライター 山口 舞

大学卒業後、テレビ局に勤務。幼児番組などを担当する。退職後、書籍・雑誌の編集に携わり、実用書や英語テキスト等を担当する。現在は、4歳男子の子育てをしながら、児童書の編集、児童文学創作、ソビエト児童文学の翻訳など活動中。

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