新学期を乗り越える|家庭でできる生活習慣

新学期を乗り越える|家庭でできる生活習慣
新学期は進学やクラス替えなど、子どもたちにとって環境が大きく変わる時期です。新しい生活に適応しようと頑張り、疲れがたまったり、体調を崩したりすることも少なくありません。 親としては、子どもたちが元気に新学期をスタートできるように、家庭でサポートをしてあげたいですよね。この記事では、新学期を元気に乗り越えるための生活習慣について、栄養・睡眠・メンタルケアの3つの視点から紹介します。
目次

不足しがちな栄養でサポート

新学期は、子どもの体力や集中力が必要な時期。しかし、子どもに必要な栄養が不足し、食事のバランスが乱れがちです。バランスよく食べて、新学期のストレスや病気に負けないようにしましょう。

・鉄分(集中力・疲労回復)

鉄分が不足すると、集中力の低下や疲れやすさにつながります。レバー、赤身の肉、ひじき、大豆製品などを取り入れましょう。

・ビタミンD(免疫機能の調整と骨の発育に不可欠)

ビタミンDが不足すると、免疫力が下がり、アレルギーを引き起こしやすくなります。また不足が原因で骨がゆがむ可能性も。いわし、しらす、鮭などに多く含まれます。

・食物繊維(腸内環境を改善し、免疫力強化)

腸に免疫細胞が7割存在すると言われているので、腸内環境を整えることで免疫力アップに繋がります。水溶性と不溶性の両方の食物繊維をとることが重要です。バナナ、キャベツ、ブロッコリー、ナッツなどをバランスよく取るとより効果的です。

良質な眠りで健康な心に

睡眠不足状態は、子どもの情緒不安定や学習意欲の低下につながります。良質な睡眠を得るために、以下のポイントを意識しましょう。

良質な睡眠は朝からの工夫が大切

朝、太陽の光を浴びることで、セロトニンが脳内で分泌されやすくなり、体内時計を整える効果があります。朝の光を浴びるためには、例えば寝室のカーテンを少しだけ開けて寝るか、起床の30分前からカーテンを開けておくことをおすすめします。また、毎日の起きる時間を決めて、規則正しいリズムで生活しましょう。

良質な睡眠は日中に太陽の光を浴びると得られる

日中に太陽の光を浴びた子ほど、夜のメラトニン分泌が増えます。メラトニンは成長や抗酸化作用に関与し、良質な睡眠につながると言われています。夜更かしは、メラトニン分泌が少なくなってしまうのでやめましょう。

良質な睡眠を獲得する夜の行動

・ 入浴は寝る1時間前までに入りましょう。血流の作用が良い睡眠へつながります。  

・ 寝る前のスマホやゲームは遅くても1時間前までに終わらせましょう。(ブルーライトがメラトニンの分泌を妨げます)  

・「おやすみルーティン」を作る(絵本の読み聞かせやおやこの会話)

寝室環境を整える

・ 部屋をできるだけ暗くしましょう。(メラトニンの分泌を促すことができます)

・鼻呼吸のしやすい 室温・湿度を適切にしましょう。(鼻呼吸は細菌やアレルゲンの侵入を防いでくれます)

不安を解消する家族のサポート方法

子どもは新学期の環境に慣れるまで、不安を感じることがあります。子どもが、安心感を持てるように心がけましょう。

気持ちを受け止める

「幼稚園(保育園)に行きたくない」「お友だちとうまく遊べない」など、子どもが不安を口にしたときは、まずは共感しましょう。

「そうなんだね、ちょっとドキドキするよね」 「ママ・パパも小さいころ、新しいクラスに行くの緊張したよ」 と声をかけるだけで、安心感につながります。ポジティブな言葉を選ぶようにして、前向きに考えられるようにサポートしていきましょう。

甘えを大切を受け止める

新生活を頑張っている分、家では甘えたくなるもの。

・ スキンシップを増やす(ぎゅっと抱きしめるだけでも◎)

・ 一緒に遊ぶ時間を作る(目を見て会話するだけでも安心感アップ)

・ 帰宅後の「今日の良かったことニュース」(ポジティブな面に目を向けさせて自己肯定感アップ)

小さな成功体験に目を向けさせる

「できた!」という経験が自己肯定感につながり、自信を持って生活することに繋がります。

・ 小さな目標を設定する(「元気にあいさつする」など)

・ できたらしっかり褒める(「元気に挨拶できて、偉いね」と具体的に)

・ 失敗も受け止める(「大丈夫、次があるよ」と励ます)

まとめ

新学期の変化は、子どもにとって心身ともに負担がかかることがあります。子どものネガティブな発言や体調を見守りながら「そういう時期だ」と受け止めてあげましょう。

親御さんのちょっとした心がけで、子どもは安心して新しい環境に適応できます。「無理せず、少しずつ」できることからで大丈夫です。普段からの生活習慣を見直しておくことで、おやこで元気に新生活を乗り切りましょう。

監修/ライター:オオイシ(幼稚園教諭二種・保育士・チャイルドカウンセラー)

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執筆者

幼稚園教諭二種・保育士・ベビーマッサージインストラクター・チャイルドカウンセラー・家族療法カウンセラー オオイシ

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