4月から幼稚園に入園するなど、子どものお弁当作りが始まるという方も多いのではないでしょうか。
朝早く起きてお弁当を作るのはもちろん大変ですが、慣れない環境で限られた時間内に食べなくてはいけないお弁当は、子どもにとってなかなかハードルが高いもの。なるべく1人でこぼさず上手に食べられるようなお弁当を持たせてあげたいですね。
▶【幼児のお弁当作り】子どもが喜ぶ!食べやすい!食中毒を防ぐ!絶対知っておきたい6つの鉄則
この記事では、お弁当の「主食」の考え方とバリエーションをご紹介します。
まずは主食の基本から!とくに春から新入園の年少さんのお弁当ではこの2つのポイントを意識しましょう。
幼児が1食に食べるべき炭水化物の量は、ご飯なら100g程度。年少さんのお弁当なら、まずは70〜80g程度程度から試してみましょう。時間内に全部食べられたら、子どもの様子に合わせて徐々に量を増やしていくと良いでしょう。
ご飯とおかずを交互に食べられないうちは、お弁当箱に白いご飯を敷き詰め、おかずを添える形では食べにくいもの。混ぜご飯にしたり、手でつかんで食べられる形にしたりなどちょっとした工夫をすれば、食が進みやすくなります。
ここからは子どもが1人でも食べやすいご飯・パンのアイデアをご紹介します。まだお弁当に慣れない年少さんでも食べやすい形をセレクトしました!
おにぎりといえば三角おにぎりをイメージしますが、子どもの小さい手でつかみやすく、口に入れやすいのはダンゼン「たわら型おにぎり」!
具材は、子どもが食べ慣れた好きなものを入れてあげましょう。
白いご飯だと食が進まない子どもには味付けご飯で。ふりかけや鮭フレークなどを混ぜたご飯でにぎるのがおすすめです。
まん丸おにぎりも、たわら型と同樣に小さな手でつかみやすい形です。
ラップに包んで茶巾の要領できゅっと丸めればいいので、握るのも簡単です。
細巻きの海苔巻きもお弁当にはぴったり。ひと口サイズで子どもはとっても食べやすいです。
写真は鮭フレークを巻きましたが、具材はむずかしく考えず、ふりかけやそぼろなどおにぎりに入れる具材を思い浮かべればOK!
注意したいのはご飯を巻く海苔。小さな子には海苔は噛みきりにくいので、巻く前にフォークで穴をあけておくとよいでしょう。
ラップで巻いてラップごと濡らした包丁で切ると、きれいに切ることができます。
子どもが好きないなり寿司。でも大きくてなかなか食べにくいのが難点ですよね。そこでおすすめなのが、お揚げで巻いたくるくるいなり寿司。
市販のいなり揚げをキッチンばさみで両端をカットして開きます。そこにご飯(酢飯でも)をのせて海苔巻きの要領で手前からくるくる巻きます。
油揚げが煮汁を多く含んでいるとうまく巻けないので、あらかじめペーパータオルで煮汁をおさえてから使うと上手に巻くことができます。
お弁当の定番、サンドイッチ。小さな子は手でつかんでいるうちに下から具材が落ちてしまうこともありますよね。
そこで参考になるのが、おなじみヤマザキの「ランチパック」のようなサンドイッチ。じつは、専用の道具がなくても簡単に作ることができるんです!
サンドイッチ用食パンを2枚用意し、1枚の中心になるべく広がらないように具材をおきます。今回はバターをぬっていちごジャムをのせました。
2枚のパンを重ね、コップで上からぎゅっと型抜きすれば丸いランチパック風サンドが完成!
とじ目に具材がついてると上手にとじられないので、具材を真ん中にのせるのがポイントです。
くるくる巻いたスティック状のパンも、手で持ちやすく口に入れやすいのでおすすめ!
サンドイッチ用食パンを麺棒などで薄くのばしてから、具材を巻きましょう。今回はケチャップを塗って焼いたウインナーを巻きました。ウインナーのようにしっかり芯になる具材を選ぶと巻きやすく、食べるときもつかみやすいですよ。
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お弁当の主食におすすめのご飯・パンのバリエーションを紹介しました!
お弁当生活がスムーズに始められるよう、入園前におうちでおかずをお弁当箱に入れて練習しておくと、親はどんなものをどれだけ入れたら食べやすく、上手に食べられるのかがわかり、子どもも上手に時間内に食べるリズムがつかめるようになります。
どれもコツをつかめばさほど時間もかからず作ることができますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
管理栄養士・料理研究家 尾花 友理
給食委託会社において産業給食、保育園給食などの献立作成及び給食管理、栄養相談などを経験。料理研究家のアシスタントを経て、大手レシピサイト運営会社にてレシピ開発や動画撮影に従事後、独立。管理栄養士としての豊富な知識とリアルな生活者の気持ちや暮らしに寄り添った、取り入れやすい栄養アドバイスやレシピに定評がある。
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