子どもが自分のことを好きになるには、まず「自分は受け入れられている」と感じることが必要です。 「できた・できない」「えらい・えらくない」といった条件ではなく、どんな自分でもここにいていいんだと思えること。
家庭は、子どもにとって一番最初の社会であり、心の拠りどころです。 だからこそ「失敗しても怒られないかな」「いい子にしていないと嫌われるかも」と思ってしまうような空気では、心からの安心は得られません。
何かができたときに「えらいね」と言ってあげることは大切です。 でも、いつもできたことだけがほめられていると、子どもは「うまくやらなきゃ認めてもらえない」と思うようになります。
そうなると、失敗をこわがって新しいことに挑戦しづらくなったり、人と比べて不安を感じたりしやすくなってしまうこともあります。
子どもが安心して自分らしくいられるためには「できた・できなかった」に関係なく、存在そのものを認めてあげることがとても大切です。
特別なことをしなくても、家庭の中で「安心していいよ」と伝える方法はいくらでもあります。
・話を最後まで聞く
・うまく言えない気持ちにも「そう思ったんだね」と寄り添う
・うれしいときは一緒に笑う、悲しいときはそばにいる
こんな日々の積み重ねが、子どもにとって「この場所は安心できる場所なんだ」という感覚を育ててくれます。 安心感があるからこそ、子どもは安心して失敗でき、安心して自分を出せるようになるのです。
忙しい毎日の中で、つい強い口調で叱ってしまったり、冷たい態度をとってしまうこともありますよね。 そんなときは「さっきはイライラしてごめんね」と、あとからでも伝えられたら十分です。
大切なのは、「失敗しても、関係はこわれないよ」という安心を届けること。 それは、子どもにとって「人と本音でつながる力」の土台にもなっていきます。
じつは、親の心にも安心感があることが、子どもの安心感につながります。 イライラしてしまうとき、余裕がなくなってしまうとき、自分を責めるばかりでなく「私もがんばってるな」「ちょっと休もうかな」と自分を労ってみてください。
ママやパパの心があたたかく満たされていると、自然と子どもにもやさしくなれます。 安心は、子どもにだけ必要なものではなく、親にもとても大切なものなのです。

自己肯定感の土台は、「自分はこのままで大丈夫」と思える安心感の中で育ちます。 そしてその安心感は、家庭といういちばん身近な場所で少しずつ積み重ねられていくものです。
特別なことをしなくても大丈夫。 今日のなかで、子どもの気持ちをひとつ受け止めてあげられたら、それだけで心の土台は少しずつ、確かに育っていきます。
ママやパパも、自分を責めないでください。 安心できる毎日を少しずつ作っていきましょう。
ライター / 監修:でん吉(保育士)
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