「うちの子、意地悪なの…?」と悩む前に。子どもの「嫌い!」に隠された"本当の気持ち"に気づいてあげよう

「うちの子、意地悪なの…?」と悩む前に。子どもの「嫌い!」に隠された"本当の気持ち"に気づいてあげよう
「あの子のこと、きらい」そんな言葉を子どもから聞くと、思わずドキッとしてしまうことがありますよね。 「そんなこと言っちゃダメ」「仲良くしなさい」と、すぐに言葉を返したくなることもあるかもしれません。 でも、そのひと言の奥には、まだうまく言葉にならない気持ちが隠れていることがあります。 今日は、子どもが「嫌い」と言ったときに、すぐに否定しなくてもいい理由と、心に寄り添う関わり方について考えてみましょう。
目次

1. 「嫌い」という言葉は、気持ちを伝えるための精一杯の表現かもしれない

子どもが「嫌い」と言うとき、それは本当に相手そのものを否定したいという気持ちではないことが多いものです。

・今日は遊んでもらえなかった

・自分の気持ちを分かってもらえなかった

・イヤなことをされて、悲しくなった

そんな「かなしかった」「さみしかった」「くやしかった」という感情を、まだうまく表現できず「嫌い」というひと言でまとめてしまっているだけなのかもしれません。

「嫌いって思ったんだね」「なんかイヤな気持ちになったんだね」 まずはその気持ちを受けとめてあげることで、子どもは安心し、自分の心と向き合いやすくなっていきます。

2. 否定することで、気持ちを話すことが怖くなることもある

「嫌いなんて言っちゃダメ!」「仲良くしなきゃダメでしょ」 そんなふうに返されると、子どもは「この気持ちは言ってはいけないものなんだ」と感じてしまうことがあります。

その結果、「ほんとはちょっとつらかった」「イヤだった」という気持ちを、言葉にしにくくなってしまうことも。 もちろん、暴力や差別的な言動を肯定する必要はありません。

でも、その前に「どうしてそう思ったのかな?」と、子ども自身が気持ちを整理できる時間をもつことが大切です。

3. 気持ちを言葉にする力は、経験の中で少しずつ育っていく

子どもは、自分の感情をうまく説明したり、相手の立場を想像したりする力を、経験の中で少しずつ育てていきます。 「きらい」という言葉も、その過程のひとつ。

大人が「どうしてそう思ったの?」「どんなことされたの?」とていねいに聞いていくことで、

・何が起きたのか

・自分はどう感じたのか

・相手はどうだったのか

と、気持ちを整理していく力が育っていきます。 そして、自分の中にある気持ちを言葉にする経験は、子どもの“心の土台”を豊かにしてくれます。

4. 「嫌い」をきっかけに、相手との関係を見つめ直すこともできる

じつは「嫌い」という言葉は、子どもが“その子のことを気にしている”証であることもあります。 相手に期待していたり、もっと仲良くなりたかったり…。

関係が近いからこそ、うまくいかなかったときに強い言葉で反応してしまうこともあるのです。

「本当はどうしたかったのかな?」「どんなふうに言ってくれたらよかったと思う?」 そんなふうに話してみることで、子どもなりの思いや考えが見えてくるかもしれません。

5. 大人の「聴く姿勢」が、子どもにとっての安心になる

子どもが「嫌い」と言ったときに、大人がすぐに正そうとするのではなく、まずは「どうしたの?」と耳を傾けること、それだけでも、子どもは「自分の気持ちを大切にしてもらえた」と感じます。

感情に寄り添ってもらえる経験があることで、子どもは少しずつ

・人に気持ちを伝える方法

・相手の気持ちを想像する力

・関係を深め直す力

を育てていくことができるのです。

まとめ

子どもが誰かを「嫌い」と言ったとき、それは大人が思っている以上に、たくさんの気持ちがつまった言葉かもしれません。 すぐに否定せず、「そう思ったんだね」と受けとめることで、子どもは安心し、自分の気持ちを見つめ直す力を育てていけます。

大切なのは、感情を正すことではなく「一緒に考えてくれる人がいる」と感じられること。 そんな関わりが、子どもにとっての“心の栄養”になっていきます。

ライター / 監修:でん吉(保育士)

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執筆者

保育士 でん吉

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