おまつりの会場は、子どもの五感を豊かにする「本物の体験」であふれています。
りんご飴の甘い香り、焼きそばが焼ける音と香ばしいソースの匂い。 色とりどりの浴衣やすくい取られる金魚の鮮やかさ。 肌に感じる夜風の心地よさや、体に響く太鼓の大きな音。
デジタル機器を通した体験では決して味わうことのできない、こうした生の情報が、子どもの心と体を刺激してくれます。 一つひとつの刺激が、新しい言葉を覚えたり、世界への興味を広げたりするきっかけになるのです。
机の上の学びでは得られない、全身で感じる学びがそこにあります。
おまつりは、子どもにとって「いつもと違う」特別な空間です。 いつもは静かな神社や公園がたくさんの人で賑わっていたり、夜に外を歩くことができたりします。
その非日常的な雰囲気が、子どもの好奇心をかき立て、「世の中にはこんなに楽しいことがあるんだ」という発見につながります。
また、たくさんの人の中で過ごす経験は、社会性も育む場になるでしょう。 順番を待つことや、人とぶつからないように歩くことなど、小さなルールを肌で感じることができます。
少しの冒険が、子どもの世界をぐんと広げ、見えない心をたくましく育ててくれるのです。
おまつりは、自分が住む地域とのつながりを再確認できる貴重な機会でもあります。
屋台を切り盛りしているのが近所のお店の店主さんだったり、山車を引いているのが顔見知りの方だったり、会場で偶然会った同じ園のお友だちやその保護者と、挨拶を交わすこともあるでしょう。 こうした「顔の見える関係」は、普段の子育ての中で大きな安心感につながります。
何か困ったときに相談できる人がいるかもしれないとか、地域全体でつながっているような感覚。 それは、日々の育児の孤独感を和らげてくれる、温かい「お守り」のような存在になってくれるはずです。
「子どものために」と考えると、つい準備や子どもの世話に気を張ってしまいがちですが、おまつりは親にとっても大切なリフレッシュの時間になります。
日々の家事や育児のルーティンから少しだけ離れて、おまつりの賑やかな雰囲気に身を置く。 それだけで、気分転換になるものです。
そして何より、綿あめを頬張る子どもの嬉しそうな顔や、初めて見る盆踊りに目を輝かせる姿を見ることが、親にとって明日への大きな活力になります。 「連れていってあげなきゃ」と気負いすぎず、親自身が楽しむ気持ちを大切にしたいですね。
楽しそうだとわかっていても、行くと疲れる、明日の予定が、とハードルの高さを感じてしまうこともありますよね。 そんなときは、無理なく楽しむ工夫を取り入れてみてはいかがでしょうか。
まずは、滞在時間を短く設定してみましょう。 「1時間だけ楽しんで帰ろう」と決める、比較的すいている開始直後や終わり際の時間帯を狙うのもおすすめです。
地域のおまつりは、ただ楽しいだけのイベントではありません。 それは、子どもの五感を育て、世界への扉を開き、地域社会との温かいつながりを感じさせてくれる、貴重な学びの場です。
人混みの中での大変さや、夏の夜の寝かしつけの苦労もあるかもしれません。 でも、それ以上にキラキラした夏の思い出が、おやこの心に大切な宝物として残っていくはずです。
この夏は、浴衣や甚平に袖を通して、近くのおまつりに少しだけ顔を出してみませんか。
ライター / 監修:でん吉(保育士)
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