小児看護師が教える！言葉の発達を促すヒント

言葉の発達はまず観察から

お子さんの言葉の成長には個人差が大きいので、1歳半未満で発語が少なくても慌てる必要はありません。

ただ「どんなときに」「どんな言葉」を使っているか、その意味やタイミングをよく観察することは、関わり方を考える上でとても役立ちます。

毎日の小さな変化に気づいてあげることが大切です。

お子さんの言葉の発達には、親御さんとのやりとりが大きく影響します。

まだ言葉での理解が難しい時期は、スキンシップや遊びを通じて「楽しい」「うれしい」という気持ちを共有することが大切です。お子さんの表情や反応に対して、親御さんが優しく肯定的に応えることで、安心感が育まれます。

また、お子さんが伝えたいことを察しながら、ゆっくりはっきりとした言葉でお手本を示すこともおすすめです。たとえば「おやつ、おいしいね」といった簡単な言葉を繰り返し使い、少しずつ語彙を増やしていきましょう。

言葉の発達を促すアプローチとして、ご家庭で手軽に取り組めるのが絵本の読み聞かせです。読み聞かせは、言葉の意味を理解し、コミュニケーションに必要な語彙力を増やすのに役立つと言われています。

物語の世界に一緒に入り込むことで、言葉の使い方やコミュニケーションの方法を自然に学べます。

お子さんがお気に入りのページを何度も選んでも、無理に先に進めずに、興味に合わせて繰り返し読んであげるのがポイントです。お子さんの年齢や発達段階に合った絵本を選ぶことも大切です。

ご家庭で気軽に取り組める言葉の発達サポートについてご紹介しました。言葉の成長はゆっくりと進むものですから、焦らず毎日の積み重ねを大切にしてください。

もし不安に感じることがあれば、ご家族だけで抱え込まずに、地域の専門家に相談するのもおすすめします。

（おやこのへや編集部）