トイレトレーニングという言葉を聞くと、私達はつい、何かを「訓練」して、できるようにさせる、というイメージを持ってしまいがちです。 しかし、おむつが外れるというのは、実は訓練の結果というよりも、子どもの心と体の「準備」が整った結果なのです。
体の準備とは、おしっこを一定時間ためられる膀胱の機能や、尿意や便意を感じて、それを脳に伝える神経の発達を指します。 そして心の準備とは「自分でやってみたい」という意欲や、トイレという場所への興味関心を指します。
これらは、親が教え込んで早められるものではなく、一人ひとりの生まれ持ったペースで、ゆっくりと育っていくものなのです。
では、その「準備」が整ってきたことは、どうすればわかるのでしょうか。
お子さんは、ちゃんと体と心で、サインを送ってくれています。
・おしっこの間隔が、2時間以上あくようになってきた。
・「おしっこ、でたよ」と、事後にでも教えてくれるようになった。
・親がトイレに行くときに、興味を持ってついてくるようになった。
・「自分でやる!」と、他の場面で自己主張することが増えてきた。
これらのサインが見え始めたら、それは「そろそろ、旅の準備ができたよ」という、お子さんからのメッセージ。焦らず、そのサインを見逃さないように、じっくりと観察してあげたいですね。
トイレトレーニングを始めるにあたって、一番大切なのは、トイレを「怖い場所」や「プレッシャーを感じる場所」にしないことです。
まずは、トイレという空間に親しんでもらうことから始めましょう。 好きなキャラクターのポスターを貼ったり、カラフルな補助便座や踏み台を用意したり。 トイレに行くのが楽しくなるような、絵本を読んであげるのもいいですね。
親がすべきなのは「トイレに行きなさい!」と命令することではなく、子どもが「トイレ、行ってみたいな」と思えるような、ポジティブな環境を整えてあげることです。
いざ始めてみると、失敗はつきものです。
昨日成功したのに、今日はまたお漏らししてしまった、ということの繰り返し。 そのたびに、親もがっかりしたり、つい厳しい言葉をかけてしまったりすることもあるかもしれません。
でも、そんなときこそ、お子さんの心を、温かい言葉でハグしてあげてください。 「あら、出ちゃったね。大丈夫だよ。また次、頑張ろうね」。
失敗したときに、怒られたり、がっかりされたりする経験は、子どもの中にトイレへの恐怖心を植え付けてしまいます。 失敗しても、親の愛情は変わらない、という安心感が、子どもの「もう一度やってみよう」という気持ちを支えるのです。
「〇〇ちゃんは、もうパンツなんだって」。 そんな周りの子の成長の話は、親の心を、チクっと刺すことがあります。
でも、子育ては、誰かと競争するレースではありません。
他の誰でもない、あなたこそが、あなたのお子さんの成長のペース、性格、そして気持ちを一番よく知っている、世界で唯一の「専門家」です。 周りの声に惑わされず、目の前のお子さんの「今」を、しっかりと見つめてあげてください。 その専門家としてのあなたの判断が、何よりも正しいのです。
もちろん、もし何か心配なことがあれば、かかりつけ医や保健センターなどに相談するのも、安心につながる良い方法です。
おむつが外れる時期は、本当に一人ひとり違います。 早いから良い、遅いから悪い、ということは決してありません。
トイレトレーニングは、子どもの自立への、大きな、そしてデリケートな一歩です。 親の役割は、その背中を無理やり押すことではなく、その子が自分の力で、自信を持ってその一歩を踏み出せるまで、すぐ隣で、おおらかな気持ちで伴走してあげることです。
周りのペースに合わせなくて、大丈夫。 あなたのお子さんのペースこそが、その子にとっての、一番の「正解」です。
ライター / 監修:でん吉(保育士)
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