日々の子どもの成長に責任を持つ親は、ときに厳しく、しつけをしなければならない場面があります。
しかし、祖父母の多くは、その役割から少しだけ自由です。 孫の存在そのものを、まるごと「可愛い」「素晴らしい」と、絶対的に肯定してくれる。 そんな存在になりやすいのです。
子どもにとって、その無条件の愛情は何よりの心の安全基地になります。 パパやママに叱られたときも「おじいちゃん、おばあちゃんは、自分の絶対的な味方でいてくれる」と感じられること。
その安心感が、子どもの自己肯定感を大きく育み、挑戦する勇気を与えてくれます。
祖父母は子どもにとって、家族の歴史を教えてくれる、生き字引のような存在です。
「パパが、あなたと同じくらいの年のときはね…」そんな風に語られる、親の昔話。 子どもは、自分の親も、自分と同じように子どもだったことを知り、親への親近感を深めます。
また、祖父母が知っている、昔ながらのわらべうたや、折り紙、あやとりなどの遊び。 それは、親世代では伝えきれなかった温かい文化の継承です。
その交流を通して、子どもは自分という存在が、大きな時間の流れの中にあることを肌で感じていくのです。
毎日を効率よく、時間と戦うように過ごしがちな私たち親世代。
その一方で、祖父母と過ごす時間は多くの場合、ゆったりと流れています。
一つの遊びに、時間を忘れて付き合ってくれる。 お散歩の道すがら、小さな花のひとつひとつに、足を止めてくれる。
その「急がなくてもいいんだよ」という、おおらかな時間の流れ。 それは、忙しい現代を生きる子どもたちにとって、心を落ち着かせ、物事をじっくりと味わうことの大切さを教えてくれる、貴重な体験になります。
祖父母との触れ合いは、子どもが「老い」や「命」について考える、最初の、そして最も自然な機会を与えてくれます。
祖父母のゆっくりとした動作に、自分のペースを合わせる思いやり。 しわの刻まれた手に触れることで感じる、その人が生きてきた時間の長さ。 そして、いつかは誰もが迎える「別れ」というものを、おぼろげながらに意識する。
世代を超えた関わりは、子どもに、自分も他者も、そして命そのものも大切にするという、人間として最も根源的な心を育んでくれます。
祖父母の存在は、親にとっても、大きな支えになります。
子育てに少し疲れたとき、温かく見守り、手を貸してくれる存在。 自分たちとは違う視点から、子育てのアドバイスをくれる、人生の先輩。
そして何より、自分たちの子どもを、自分たちと同じように、あるいはそれ以上に深く愛してくれる人がいる。 その事実は、子育てという長い道のりを歩む親にとって「私たちは一人じゃないんだ」という、大きな勇気と安心感を与えてくれるのです。
祖父母と孫との間に流れる、特別な愛情。 それは、日々のしつけや責任から少しだけ自由な場所で交わされる、純粋な喜びの交流です。
その温かい関係は、子どもの心を絶対的な安心感で満たし、世代を超えた知恵と、命の尊さを伝えてくれます。 それは、私たち親だけでは決して与えることのできない、かけがえのない贈り物です。
もしお子さんの人生にそんな素敵な関係があるのなら、その時間をぜひ大切に、そして豊かに育んでいきたいですね。
ライター / 監修:でん吉(保育士)
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