大学受験に失敗して浪人が決まったばかりのころのことです。 学校の帰り道、ふと、いつも通っていたラーメン屋に立ち寄りました。
まっすぐ家に帰る気持ちにはなれず、少しでも時間をつぶしたくて。 というより、家で家族と顔を合わせるのが辛かったんです。
「醤油ラーメンで」と注文して、カウンター席に座っていると、ふいに涙があふれてきました。 気づけば顔を伏せたまま、声を押し殺して泣き崩れていたんです。 周りの目なんて気にする余裕もなく、ただ涙が流れ続けていました。
そんなとき「はい、おまちどうさま」と店主さんの声が聞こえて、顔を上げると いつもと変わらない少しやわらかな笑顔がありました。
「すみません、大丈夫です」と涙を拭きながら伝えると、店主さんは
「ときには、そんな日もあるよな。でもな… 腹が減っては戦はできん。しっかり食べて、また明日から頑張れよ」と励ましてくれました。
まるで、自分の父がかけてくれたようなその言葉が何よりもあたたかったです。
「もう一度、がんばってみよう」
そう思えたのは、あのラーメン屋の一杯と店主さんのやさしい一言があったからです。 あのときの出来事は、今でもずっと自分の支えになっています。 (男性/22歳/学生)
誰かのちょっとした気遣いや優しさが、ふと心を軽くしてくれることってありますよね。 そんな瞬間に気づくと、世界がちょっとだけあたたかく見える気がします。
みなさんのまわりでも、思わずホッとした“優しさの瞬間”はありますか?
※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。
おやこのへや編集部
心も体も大きく成長する幼児期から小学生の子どもたち。一人ひとりの個性が出てきて、子育てに悩むことも多いこの時期を、おやこで楽しく過ごせるよう、ヒントになる情報を発信していきます。
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