10代の頃、私はカラオケ店でアルバイトをしていました。 それが初めての飲食系の仕事だったこともあり、毎回シフトが近づくたびに、緊張や不安で胸がいっぱいになっていたのをよく覚えています。
私が担当していたのは、厨房の中でドリンクを作る「ドリンカー」と呼ばれるポジションでした。 特にランチタイムは忙しく、注文が次々と入ってきて、ひと息つく間もないほどでした。
ある日、飲み放題を利用されていたお客さまの部屋にドリンクを運んだときのことです。 部屋に入る前「ドリンクお持ちしました」と声をかけると「はーい」と元気な返事が返ってきました。
扉を開けると、部屋の中はにぎやかそのもの。 数人のお客さまがクッションの上で飛び跳ねたり、大声ではしゃいだりしていて、とても盛り上がっている様子でした。
そうした光景はカラオケ店では珍しくなく、私はいつも通りの対応を心がけながら、なるべく丁寧にドリンクを運ぼうとしていました。 しかしその直後、思わぬことが起きたのです。
お客さまのひとりがクッションの上で足を滑らせ、バランスを崩して私のほうへ…。 突然、大人の体が倒れかかってきたため支えきれず「お客様!?」と叫んだと同時に、手に持っていたドリンクはすべてこぼれてしまいました。 私もその方も、全身びしょぬれに。床にもドリンクが飛び散っていました。
すぐに謝罪をしましたが、なかなか許してもらえず…。 最終的には私が一方的に悪かったということになり、その理不尽さに絶句してしまいました。
その場にいた他のスタッフが「あなたのせいじゃないよ」と声をかけてくれたのが、唯一の救いでした。 けれどお客さまの強い言葉は頭に残ったままで、しばらくの間、気持ちが沈んでしまったのを今でも思い出します。 (女性/31歳/会社員)
学生時代にアルバイトをしたことがある、という方も多いのではないでしょうか。 バイト中に思わぬ出来事があると、つい引きずってしまうこともありますよね。
あなたにも、いまでも印象に残っている“バイト中の出来事”はありますか?
※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。
おやこのへや編集部
心も体も大きく成長する幼児期から小学生の子どもたち。一人ひとりの個性が出てきて、子育てに悩むことも多いこの時期を、おやこで楽しく過ごせるよう、ヒントになる情報を発信していきます。
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