中学2年生のときのことです。 習い事の帰り道、電車の座席に座ってイヤホンをつけてぼんやりと車窓を眺めていました。
その日は普通電車で、途中の特急が停まる駅では多くの乗客が乗り降りしていきました。 駅を出ると、車内はほとんど満席に。 そんなとき、ひとりの男性が乗ってきました。
70代くらいで、杖をつき、足が不自由そうな様子。 私は、両親から「お年寄りや妊婦さんには席を譲るように」と教えられていたことを思い出し、すぐに立ち上がって「どうぞ」と声をかけました。
男性は驚いたような顔をしたあと、ふいに目を潤ませ、嗚咽を漏らしながらこう言いました。
「私の若い頃は、君のような若者がたくさんいた。君のおかげで、それをもう一度思い出せたよ。ありがとう」
突然の言葉に、私は息を呑みました。 想像もしていなかった反応で、なぜだか胸の奥が熱くなったのを覚えています。
たとえ偽善だと思われたとしても、誰かの力になれることは迷わずやろう。 この出来事をきっかけに、そう心に誓うようになりました。 (男性/35歳/会社員)
誰かのちょっとした気遣いや優しさは意外と心に響くものです。 そんな瞬間に気づくと、世界がちょっとだけあたたかく見える気がします。
みなさんのまわりでも、思わずホッとした“優しさの瞬間”はありますか?
※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。
おやこのへや編集部
心も体も大きく成長する幼児期から小学生の子どもたち。一人ひとりの個性が出てきて、子育てに悩むことも多いこの時期を、おやこで楽しく過ごせるよう、ヒントになる情報を発信していきます。
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