1歳を過ぎるころから、赤ちゃんの成長のスピードはゆるやかになります。 そのため、それまで旺盛だった食欲が落ち着いて日によって食べる量にムラが出てくることがあります。
また、自我が芽生えてくるこの時期は「食べたくない」「好きなものだけ食べたい」といった意思表示がはっきりしてくることも。 食事への反応は、成長の一環として見守ることが大切です。
さらに、子どもは集中力が長く続きにくいため、食事中におもちゃやテレビなどに気が散ってしまうこともあります。 また、活動量が少ないと空腹を感じにくかったり、食事の時間に叱られる経験が続くと「食事=楽しくないもの」と思ってしまうことも、ムラ食いにつながる原因になります。
この時期は離乳食を終えてさまざまな食材に触れはじめるタイミング。 一方で、見慣れないものや見た目が苦手な食べ物を嫌がる姿が見られることもあります。
「ちょっと食べてみたい」と子どもが思えるように、彩りや盛りつけ、食感などに工夫を取り入れるのがおすすめです。 一口サイズにしたり、子どもの好きな形にするだけでも、食べる意欲が湧くことがあります。
2歳を過ぎると「○○しなさい」と繰り返し注意されることで、食事自体への興味を失ってしまうこともあるようです。 ムラ食いを防ぐには、食べることそのものに関心を持てるようなアプローチが大切です。
たとえば、食材が出てくる絵本を読む、一緒に野菜を洗ったり混ぜたりするなど簡単なお手伝いをするといった体験を通して、食事への親しみを育んでいきましょう。
ムラ食いが気になるときは、おやつの時間や量を見直してみるのもひとつの方法です。
おやつは食事と食事の間に栄養を補うための大切な役割がありますが、与える時間が遅すぎたり、量が多すぎたりすると次の食事に影響してしまうことがあります。 目安としては、100〜150kcal程度の量に抑え、食事の2〜3時間前までに済ませるのが理想です。
また、子どもの胃は大人よりも小さいため、空腹や満腹のバランスをとるのが難しいことも。 夕食は18時ごろを目安に早めにとると無理のないペースで食べやすくなります。
ムラ食いが続くと、つい「ちゃんと食べて!」と強く言ってしまうことがあるかもしれません。 ですが、叱ることでますます食事が嫌になってしまう可能性もあります。
子どもの成長や気分によって、食べ方にムラが出るのは自然なこと。 焦らずに子どもの様子をよく観察しながら、少しずつ対策を試していくことが大切です。
今回ご紹介したポイントを参考に、子どもとの食事時間が少しでも楽しいものになるよう工夫してみてくださいね。
(おやこのへや編集部)
おやこのへや編集部
心も体も大きく成長する幼児期から小学生の子どもたち。一人ひとりの個性が出てきて、子育てに悩むことも多いこの時期を、おやこで楽しく過ごせるよう、ヒントになる情報を発信していきます。
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