祖父母世代の子育てと私たちの世代の子育て。そこには約30年という大きな時間の隔たりがあります。 この30年で子育てに関する医学的な常識や社会の価値観は大きく変化しました。
祖父母のアドバイスは決してあなたを困らせるためのものではありません。 それは、彼らがあなたを無事に育て上げたという成功体験に基づいた善意と愛情の塊なのです。
まずその気持ちを心から尊重すること。 「私たちの頃とは時代が違うんだな」という大きな視点を持つことが上手な付き合い方の第一歩です。

もし自分の考えとは違うアドバイスを祖父母から受けたとき。 最初に口にする言葉は「でも」や「それは今は違うんです」ではありません。 必ず「ありがとう」という感謝の言葉から始めましょう。
「いつも〇〇のことを気にかけてくれて本当にありがとう」
「私たちのために色々考えてくれるんだね。嬉しいな」
この感謝の一言がクッションとなり相手の心を開いてくれます。 まず相手の愛情を受け止める。その姿勢がその後の会話をずっと穏やかなものにしてくれます。
感謝を伝えた上で我が家の方針を冷静に、そして丁寧に伝えます。 このとき主語を「私」ではなく「私たち(夫婦)」にすることがとても効果的です。
「本当にありがたいんだ。その上で今私たちはこういう方針でやってみようと話しているんだ」
「お母さんの言うこともよくわかる。でもこれは夫婦二人でよく話し合って決めたことなんだ」
これは個人対個人の意見の対立ではありません。 これは「我が家」という新しい一つのチームとしての方針なのだと伝える。 その毅然とした態度が相手にあなたの覚悟と家族としての一体感を示します。

世代間の価値観の違いはときに感情的な対立を生みやすくなります。 そんなときは第三者の客観的な言葉をそっと借りるのも賢い方法です。
これは「あなたのやり方 vs 私のやり方」という対立を避けるためです。
「この前の検診で先生に、アレルギーのこともあるからまだこれはあげないでって言われちゃって」
「今保育園の先生とこういう風にするように話してるんです」
これは祖父母の経験を直接的に否定するものではなく「今の時代の専門家の意見はこうなっているらしい」と情報としておだやかに伝えることができます。
我が家の方針を守る一方で祖父母の力をぜひたくさん借りましょう。
「お母さんの作る煮物は子どもが大好きだからまた教えてほしいな」
「公園で思いっきり遊んでくれるのはパパとママよりおじいちゃんが一番上手だね!」
自分たちの方針とぶつからない部分でどんどん頼り感謝を伝える。 そうすることで祖父母は「自分たちはこの家族にとって必要とされているんだ」と感じることができます。
その信頼関係が、いざ方針の違いを話し合うときにも良好な関係を保ってくれるのです。
祖父母は子育ての先輩であり一番身近な応援団です。 その存在に心からの感謝を伝えながら我が家の方針も誠実に伝える。
その丁寧なコミュニケーションこそが世代を超えて家族みんなでお子さんの成長を見守っていくための一番の知恵なのです。 お互いを尊重するその温かい関係性はお子さんの心にもきっと良い影響を与えてくれるはずです。
ライター / 監修:でん吉(保育士)
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