私は4歳の娘を育てているシングルマザーです。 毎月の生活費のやりくりだけで精一杯で、気軽に旅行へ行けるような余裕はありませんでした。
そんなある日、娘が4歳の誕生日を迎え「〇〇(某有名テーマパーク)に行きたい」と話すようになりました。 好きなキャラクターに会える場所があるからだそうです。
なんとか早割のチケットを手配し、念願の旅へ出発。 娘は1万歩以上歩いても疲れた様子を見せず、終始にこにこしながら歩いていました。
その姿を見て「大きくなったな」と胸が熱くなったのを覚えています。
楽しかった時間もあっという間で、帰りの電車に乗り、座席に落ち着いたころ。 娘がぽつりと小さな声で言いました。
「ママ、ありがとうね。テーマパークも、電車も、すっごく楽しかったよ。」
そのひと言に思わず涙がにじみました。どんなに節約しても余裕のない毎日。 そんな中でも「やっぱり連れてきてよかった」と心から思えた瞬間でした。
すると、隣に座っていたご年配の女性が娘の頭をそっとなでながら「えらいね、お母さんを大事にしてね」と優しく声をかけてくれました。 娘はちょっと照れたように、それでもしっかりと「うん!」と返事。
裕福ではないけれど、精一杯の日々の中で小さな幸せが胸に深く残った一日でした。 「我慢ばかりさせてごめんね」そんな思いを抱えながらも、あの「ありがとう」の一言で、これまでのすべてが報われたような気がしました。 (女性/35歳/会社員)
豪華な旅じゃなくても、大切なのは「誰とどんな思い出をつくるか」なのかもしれませんね。
子どものひと言が、頑張ってきた日々をそっと包み込んでくれる。 そのあたたかさこそ、親にとっていちばんのごほうびですね。
※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。
おやこのへや編集部
心も体も大きく成長する幼児期から小学生の子どもたち。一人ひとりの個性が出てきて、子育てに悩むことも多いこの時期を、おやこで楽しく過ごせるよう、ヒントになる情報を発信していきます。
おやこのへや編集部
心も体も大きく成長する幼児期から小学生の子どもたち。一人ひとりの個性が出てきて、子育てに悩むことも多いこの時期を、おやこで楽しく過ごせるよう、ヒントになる情報を発信していきます。
絶対に開けてはダメと言われた壁の向こうには…#7
2024.09.17
【後編】父の病気に気づいたまさかの理由
2025.10.01
絶対に開けてはダメと言われた壁の向こうには…#8
2024.09.17
運動会で…昼食時、保護者がまさかのバーベキュー開始。学校が注意した結果⇒【...
2025.10.03
子どもを守る防災教育~楽しい学びと学校の取り組み~
2024.08.05
運動会で…確保した場所に見知らぬ保護者が“当然の顔”で相席。言葉を失った直...
2025.10.01
絶対に開けてはダメと言われた壁の向こうには…#9
2024.09.17
絶対に開けてはダメと言われた壁の向こうには…#10
2024.09.17
『ガチャガチャ』深夜の自宅で聞こえた“奇妙な物音”に違和感…直後⇒予想外の...
2025.09.01
『ガチャガチャ』深夜の自宅で聞こえた“奇妙な物音”に違和感…直後⇒予想もし...
2024.08.01