勉強のケアレスミス「ちゃんと見直ししたの!?」と聞く前に知っておいて!"もったいない間違い"を無くすテク

勉強のケアレスミス「ちゃんと見直ししたの!?」と聞く前に知っておいて!"もったいない間違い"を無くすテク
【教育の専門家・TERUさんが徹底解説!】注意していれば防げたはずの「ケアレスミス」でなかなか点数が伸びない…。注意力不足が気になるわが子のためにまず実践したいテクニックを紹介します。
目次

問題の読み間違いや、答えの書き間違いなど、ちょっと注意していれば防げるケアレスミス。解けるはずの問題で間違えると、子どもはくやしい思いをしますし、親も「もったいない」とつい口うるさく言ってしまいがちですよね。

そんなケアレスミスの原因は注意力だけではない、という家庭教育アドバイザーのTERUさん。ケアレスミスを減らすためにおやこで実践したい方法と、大切な親の心構えを教えてもらいました。

勉強で気になるケアレスミスとは?

学校の宿題やテストなど、解けるはずの問題で単純なケアレスミスをしていると、つい気になって、「しっかり見直しなさい」としつこく注意してしまいます…

おやこのくふう編集部 編集部

ケアレスミスとは、知識や能力が足りないために起こるミスではなく、おもに注意力の不足で起こるミスのことです。
具体的には、漢字のとめ・はねをしっかり行わなかったり、単純計算のミス、問題の読み間違いや回答欄の間違いなど、よく注意していれば防げたはずのミスを指します。

小学校の教科学習では、その習得度を評価するためのペーパーテストが始まります。テストでは普段とはちがう緊張や時間制限による焦りなどから、ケアレスミスをしてしまう子も多いです。

【まず試したい】ケアレスミスを減らす一般的な方法

自分も悩んだ経験がありますが、ケアレスミスはどうすればなくせるのでしょうか

おやこのくふう編集部 編集部

注意力の向上はケアレスミスを減らすことにつながりますが、実はケアレスミスの原因は注意力不足だけとは言い切れません。それぞれに原因があるため、その原因を一つひとつ解消していくことが大切です。

ケアレスミスを減らす一般的な方法には次のようなものがあります。

  • 自分の過去のケアレスミスのパターンを記録する
  • 指置き確認を徹底する
  • 理解不足がないか確認する
  • 最後まで問題文を読むクセをつける
  • 焦って答えを書かないクセをつける
  • 単純計算の反復練習を行う
  • これらは、単純な見逃しの防止や、問題を解くときのクセによるケアレスミスを減らすために効果があるとされています。

    そうはいっても低学年のうちは自分で実践することが難しいものも。問題を解くときの基本姿勢として教えるとともに、親が意識してサポートしてあげられるといいですね。

    子どもに問題の解き方を説明させるのも効果的

    これらの方法にプラスして、子どもに問題を解くプロセスを説明してもらうのもおすすめです。正解・不正解にかかわらず、問題を「どうやって解いたの?」と聞き、子ども自身に解き方を説明してもらう機会を作ってみてください。

    ケアレスミスが多い子どもは、問題を解くまでのプロセスがバラバラで安定しない場合があります。それゆえ解くのに時間がかかってしまったり、情報が整理しきれずささいなミスをしてしまったりするのです。

    問題の解き方や自分の考え方を人に説明することで頭の中が整理されるため、ケアレスミスが起きる原因を自然と解消することができます。

    子どもが説明するときは大人は細かく口出ししないように心がけましょう。勉強は子どものモチベーションが一番大事です。余計な口出しで、子どものやる気を失わせてしまっては元も子もありません。

    また、この方法の目的は、子ども自らが問題を解くプロセスに意識を向けることにあります。最適な解法を身につけることではないので、もしも子どもの解き方が最善のものでなくてもそれを正す必要はありません。

    TERUさん本人が解説!子どもの注意力を底上げする方法

    ***

    誰もが悩んだことがあるであろうケアレスミスへの技術的な対応ではなく、完全になくすことは難しいかもしれませんが、紹介した方法を意識していれば、かなりのミスを減らすことができそう。

    次の記事では、ケアレスミスを減らすための子どもの能力面や意識面でのアプローチを紹介します。

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お話を伺った方

家庭教育アドバイザー TERU

幼児教育の講師。 1000人以上の子どもたちと関わってきた経験をもとに、0~12歳の保護者向けに知育、育脳、子どもとの接し方など家庭教育情報を発信している。登録者8万人超のYouTubeでは"子どもを成長させる"実践的な子育て動画を配信中。
YouTube:子育て勉強会 TERU channel
Twitter:@TERUkyoiku
Instagram:teru_kyoiku

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執筆者

ライター 西方 香澄

徳島で生まれ育ち、大学進学を機に神戸へ。養護教諭・児童発達支援など教育に従事したのち独学でライティングをはじめる。夫・1歳になった娘とクリエイティブな毎日をつくるため、現在デザインも勉強中。

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