保育園や幼稚園など集団生活では、小さな子どもであっても社会性を育むためにも、ルールを守って生活をすることが求められます。そのため、保育園や幼稚園では一日のスケジュールがほぼ決まっていたり、してはいけないことや人との関わりについて日常的に指導があるでしょう。
きっと家庭でも「嘘をつかない」などしてはいけないことや、友だちとの関わり方、言葉づかいや生活習慣など、さまざまなルールを伝えているのではないでしょうか。
そんな中、間違ったことをしている友だちを見つけると「ダメなんだよ!」と注意したり、先生や親に「〇〇ちゃん、あんなことしてるよ」と伝えてくる子どもがいるかもしれません。その姿に何とも言えない気持ちになるママ・パパもいるのではないでしょうか。
ときどきであっても、頻繁であっても、その時の子どもの心には色々な感情があるのです。そんな子どもの気持ちを紐解いてみましょう。
正義感が強く、間違っていることをしている友だちや、ふざけている友だちを見ると「いけないんだよ」「ダメなんだよ」と注意することが多い子どもがいます。なんとなく自分が良い子になろうとしているように見えて、心配になってしまいますね。
正義感の強い子どもは、先生や保護者の言っていたことをしっかり守りたいと思う誠実な子ども。基本的に心配はいりません。
ただし保護者や先生がルールや生活態度、時間の管理などに厳しくしつけをしている場合や、守らなかったときに叱られているのなら、ちょっと見直した方が良いかもしれません。 自分が許されないことを友だちがしているのを許せない…と感じて注意している場合があるからです。
多少の間違いやミスは誰にもあること。家庭で決めているルールをもち守れなかったとしても頭ごなしに叱ったりせず、 「大丈夫よ。次から気を付けようね」「たまにはゆっくりでもいいよね」と、安心できるような声をかけてあげましょう。
正義感が強すぎて友だちに注意することが多かったり、先生や保護者への言いつけや告げ口が多くても、何も心配ありません。
ですが、どうしても気になる場合や、言いつけや注意が多すぎて友だち関係に歪みが生じてきているような場合は、周囲の大人が対応を変えていく必要があります。
正義感の強い子どもの中には、大人に言いつけることで「あの子、あんなことをしているけれど、いいの?」と確認したい気持ちを抱いている子どももいます。
告げ口や言いつけがあったときに、その行為が禁止されていなければ「〇〇ちゃんそんなことしていたの。それは楽しそうね!教えてくれてありがとう。〇〇ちゃんも一緒にやってみたら?」と促してあげると、「やってもいいんだ!」と安心しますよ。
また、良くない行いへの告げ口だった場合は、「〇〇ちゃん、教えてくれてありがとう。そんなときもあるよね」と受け止めたり、「そんなときは、”◎◎ちゃん、こうしたら?”って良い方法を教えてあげたらいいかも!」と話してあげましょう。
注意するのは、間違っていると感じたから。年齢の小さな子どもにはむずかしいことかもしれませんが、注意の先にある「正しい行動はこうだ」と、方法を教えてあげるように伝えてみると良いでしょう。
大人は子どもが何を伝えたがっているのか、その言葉の裏側にある気持ちは何か、言葉の表面だけを受け取らず、考えてあげたいですね。
「正義感」を持ち合わせているということは、子どもの大きな長所です。
間違いを正すという気持ちが、困っているひとを助ける、間違っている人に教えてあげられるといった、優しい気持ちを持ち合わせる大人に成長していけるよう、フォローしてあげたいですね。
注意したり告げ口してくることを、決して否定したりせず、「そんなことがあったんだね」「教えてくれてありがとう」としっかり受け止め、安心させてあげてほしいと思います。
炭本まみ
保育士として10年勤務し、今は高校生と中学生を育てるママ。未だに子育てに行き詰ることはありますが子育てのアドバイス記事を書きながら自分も振り返っています。趣味はキャンプと旅行とカメラ。アウトドア記事や旅行記事、保育士や保護者向けのコラムを執筆中。