「『柿が赤くなると医者が青くなる』ということわざがあります。このことわざは、柿が熟すと健康に良い効果をもたらすことを意味しており、実際に柿には栄養が豊富に含まれています。子どもが柿を食べられるようになったらおやこで楽しみたいですね。
柿は離乳食初期(生後5~6ヵ月頃)から与えてもよいとされていますが、本格的に与え始めるのは離乳食後期(生後9~11ヵ月)からがおすすめです。少し熟して柔らかい柿が子どもには食べやすいです。柿には渋みがあり子どもが嫌がることもあるので、まずはパパ・ママが一口味見をしてから与えるとよいでしょう。しかし、柿はこども家庭庁の「教育・保育施設等における事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドライン」の中で「完了期まではりんごで代用する」と書かれており、誤嚥・窒息につながりやすい食べ物とされています。保育園での提供を避ける果物とされているので、家庭で食べさせる場合は注意しながら必ず月齢にあった形態で提供しましょう。また、柿はまれに食物アレルギーを発症する可能性があります。そのため、初めて与えるときは少量から始め、食物アレルギーが起きた場合はすぐに病院に行けるよう、平日の午前中など病院が開いている時間に与えましょう。
柿にはどのような栄養が含まれているのでしょうか?柿に含まれる栄養について詳しく解説します。
柿にはビタミンCが豊富に含まれており、なんと柿1個で1日に必要なビタミンCを摂ることができます。ビタミンCは強い抗酸化作用を持ち、免疫力を高める効果があります。
β-カロテンはカロテノイドという天然の色素の一種で、ビタミンCと同様に強い抗酸化作用を持ちます。柿の鮮やかなオレンジ色はβ-カロテンによるものです。
カリウムは余分な水分・塩分を体外に排出する働きがあるため、むくみの改善に役立ちます。
柿には不溶性食物繊維が多く含まれています。不溶性食物繊維は便の量を増やし、排便をスムーズにしてくれるので便秘解消に役立ちます。
柿は食べ過ぎると腹痛・胃石の原因になることもあるので注意が必要です。しかし、適量を守って食べればさまざまな栄養を摂ることができます。子どもが柿を食べられるようになったらぜひおやこで楽しんでみてください。
ライター/監修:haya(管理栄養士)
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