ウチの子にぴったりの幼稚園は？後悔しないための比較ポイント

幼稚園選びの軸は「子どもと家庭」の生活全体

幼稚園選びでは、園の保育内容だけでなく、入園後のご家庭の生活全体を考慮することが重要です。

特に公立小学校への進学を考えている場合、通園エリアが離れすぎると、入学後に知り合いがおらず、子どもが心細さを感じる可能性があります。この点も視野に入れておきましょう。

また、下に兄弟姉妹がいる場合や、送迎を祖父母などに依頼する場合は、早朝・延長保育の有無や保護者の行事への参加頻度も重要な確認ポイントです。

熱意を持って探すことも大切ですが、長い目で見て無理なく続けられる環境を選びましょう。

入園後の生活に直結するのが、「給食かお弁当か」「バス通園か送迎か」という点です。

【お弁当 vs 給食】お弁当は手間がかかると思われがちですが、アレルギー対策ができたり、お子さまが家庭の温かさを感じられるというメリットがあります。毎日ではなく「週に数回」の園もあるので、負担になりすぎない範囲で検討できます。

【バス通園 vs 直接送迎】バス通園は便利ですが、時間は厳守です。一方、直接送迎は登園時間に幅があるため、親の仕事の都合や、子どものペースに合わせて調整しやすいという利点があります。ご夫婦で分担する場合も、直接送迎の方が融通が利きやすいケースが多いです。

「子どもの好きなことを伸ばしてくれる園」を選ぶのは大切ですが、小学校入学後を見据えて、バランスの良い経験を積ませることも重要です。

例えば、運動や自由保育が多い園を選んだ場合でも「座って話を聞く経験」は家庭で絵本の読み聞かせなどを通じて補うことができます。

園の保育内容に100％を求めなくても大丈夫です。むしろ、「家ではできない集団行動などは園に任せ、足りない部分は家庭で補う」という考え方で選ぶと、気持ちが楽になります。

園と家庭で協力し、チームとして成長を見守る環境を見つけることが大切です。

幼稚園選びは、お子さまの特性、生活環境、働き方など、様々な角度から考える必要があります。

幼稚園で出会う友人や保護者は、今後の育児生活で助け合い、励まし合う心強い存在となるでしょう。お子さまの初めての集団生活が豊かなものになるよう、ご家庭に合った視点で選んであげてくださいね。

（おやこのへや編集部）