コミュニケーションが鍵！子どもの言葉の発達を促す関わり方

子どもの言葉の獲得を促すおやこの対話術

おやこの関わり方は、子どもの言葉の発達に最も大きな影響を与えます。そのため、日々のコミュニケーションを意識的に行うことが大切です。

まずは会話や理屈よりも、スキンシップや遊びを通して「楽しい」「嬉しい」といった気持ちを共有し、お子さまが心地よさを感じられる関わりを積極的にもちましょう。その上で、お子さまが感じていることや伝えたいことを、親御さんが「お手本となる言葉」で代弁してあげることが効果的です。

例えば、「おやつ、おいしいね」「これ、いやだったんだね」など、お子さまの発達レベルに合わせた2語文や3語文を使い、ゆっくり、はっきりと語りかけてあげてください。

一度に多くの言葉を話しかけるのではなく、お子さまが発した言葉を繰り返しながら、少しずつ語彙を増やしていくイメージで進めていきましょう。

絵本の読み聞かせや能動的な体験は、言葉への興味と「誰かに伝えたい」という意欲を育みます。

絵本の読み聞かせは、言葉の意味や感覚の理解を深め、語彙力を増やすのに手軽で効果的な方法です。年齢や発達に応じたものを選ぶことが大切ですが、もしお子さまが興味を持ったページを何度も選ぶ場合は、無理に先へ進めず、繰り返し読み聞かせてあげましょう。

また、五感を豊かに刺激する体験は「この楽しさを誰かに伝えたい」という意欲につながり、言葉の発達を促します。お子さま自身が「自分でもやってみたい」と感じられるような、能動的な活動を支援してあげてください。

子どもの言葉の発達には個人差があり、短期間で目に見える成果が出るとは限りません。焦らず、毎日少しずつ関わりを積み重ねていく姿勢が大切です。

もし不安なことがあれば、家族だけで抱え込まず、保育士や保健師などの専門家に相談してみてくださいね。

（おやこのへや編集部）