子どもの耳掃除、ホントに必要？頻度と安全なやり方を解説

耳掃除は不要？基本的な考え方

多くの人にとって、耳掃除は基本的に不要とされています。なぜなら、耳あかには自浄作用があり、自然に外へ排出される仕組みになっているからです。

逆に掃除をしすぎると、耳あかを奥に押し込んでしまったり、耳の中に傷をつけたりする危険性があります。そのため、耳あかがたまりやすい体質のお子さまでも、耳の入り口付近を時々優しく掃除する程度で十分です。

もし耳あかがたまりすぎて心配な場合は、家庭で無理をせず、耳鼻科で専門的な処置をしてもらう方が安心で安全です。

耳掃除は必須ではありませんが、お子さまが嫌がらないのであれば、リラックス効果やおやこのスキンシップとして取り入れてみるのも良いでしょう。 0歳児からでも可能ですが、行う際は細心の注意が必要です。

まずは頻度ですが、やりすぎず「2週間〜1か月に1度」くらいにとどめましょう。

次に掃除の仕方です。綿棒は耳の入り口から1cm程度にとどめ、奥に入れすぎないように注意してください。深く入れると痛みの原因になります。

また、耳あかがカサカサしている場合は、お風呂上がりに行ったり、綿棒にオリーブ油などを少しつけたりして耳あかを柔らかくすると、肌を傷つけずに優しく拭いやすくなります。

お子さまの耳の安全を守るため、耳掃除中は環境づくりも大切です。掃除中に子どもが急に動くと、鼓膜を傷つけるなどの事故につながるおそれがあります。

そのため、動かないようにしっかり言い聞かせるとともに、きょうだいなどがぶつかってこないよう、周りに人がいない安全な場所で行うようにしましょう。

さらに、綿棒などの耳掃除の道具は、お子さまが自分で取り出して使わないよう、手の届かない場所に保管することも忘れないでください。

もしお子さまが耳掃除を嫌がる場合は無理に行う必要はありません。耳掃除をスキンシップの一つとして捉え、お子さまが「心地よい」と感じる範囲で安全に取り入れてみてくださいね。

（おやこのへや編集部）