
実は「上着が嫌」というより、着るまでのストレスや感覚の敏感さが原因になっている場合があります。
子どもの中には、肌に触れる感覚に敏感な子がいます。 素材がチクチクしたり、首まわりのタグが気になったり、袖の裏地が「冷たい」「つっぱる」と感じたり…。
大人にはわからない感覚が、子どもにとっては大きなストレスになるのです。
冬の上着は厚手で重いものが多く、動きにくさが気になります。 「公園で走りたいのに腕が上がりにくい」「車に乗る時にゴワゴワする」など、窮屈さが苦手な子も着たくない理由のひとつです。

忙しい朝は時間との戦い。 「早く!」「もう行くよ!」と言われ続けると、子どもは“やらされている感”が高まり、反発したくなる気持ちが強くなります。 自分のペースで動きたい子にとって、急かされることは大きなストレスになります。
上着を嫌がる背景には子どもなりの理由があるとはいえ、冬の防寒は健康を守るためにはとても大切です。 上着を着ないと子どもの体にどんな影響があるのか、デメリットを紹介します。
体温が下がると免疫が働きにくくなり、風邪をひきやすいと言われています。 特に幼児や小学生は体温調節がまだ未熟なため、外気の影響を受けやすい傾向があります。
寒さで体がキュッとこわばると、血流が悪くなり、頭がうまく回らない状態になることもあります。 授業や活動に集中しづらくなり「ぼーっとする」「やる気が出ない」状態につながる可能性も。
体が冷えると、気分が落ち込みやすいと言われています。 「外あそび大好き!」そんな子でも、寒さでテンションが下がると、楽しさにブレーキがかかることも。
子どもたちにはしっかり防寒して体を冷やさないようにして、元気に過ごしてほしいですよね。
ここからは、おやこが笑顔で出発できる“ちょっとした工夫”をまとめました。

子どもは「自分で決めた」が大好き。 上着を“着せられる”のではなく、自分で選ぶことがポイントです。
2つだけ選択肢を用意する(赤い上着?それともベストにする?)と子どもに聞いて自分で決められるように質問しましょう。 自分で選んだという経験は自己肯定感の向上にもつながります。
着る前に上着を少し温めておくことでストレスを減らすのもおすすめです。
上着をホットカーペットや布団の中に少し入れて温めておくと「手を入れるところ温めておいたよ〜!」とちょっとしたサプライズ感があり、子どもは喜びます。
ちょっとしたひと手間で、子どもの気持ちも温かくなって抵抗感がぐんと減るでしょう。
遊びの力は絶大。楽しい雰囲気に変わると行動しやすくなります。 「パパとどっちが着るのが早いかな?」と競争風にしてみたり「ジッパーを上げたら変身完了!」ごっこ遊び風にするのもおすすめです。
子どものお気に入りのBGMをかけて“着替えのテーマソング”を決め、“やらなきゃいけない”から“やりたくなる”へ変化させていきましょう。
子どもが上着を嫌がる原因が「重さ」や「動きにくさ」などであれば、軽くてストレッチのある素材や、裏地が柔らかい上着を選ぶと良いでしょう。
また、窮屈感を感じている場合には、首元や袖口がきゅっと絞られていないゆったりめのデザインや、袖のないベストに変更することも検討してみてください。 敏感な子どもにとっては、素材やデザインの選び方が特に重要です。
冬の朝は、子どもも大人も“寒さ”と“時間”のダブルパンチで気持ちが揺れやすい季節です。 上着を嫌がるのには理由があり、その気持ちに寄り添いながら、楽しいアイデアで乗り切ることで、朝の時間が少しずつラクになっていきます。
防寒は子どもの体と心の元気を守る大切な習慣。 おやこの毎日が、ほかほかと温かく進みますように。
監修/ライター:オオイシ(幼稚園教諭二種・保育士)
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