引き算が苦手な子どもは、計算以前に「引く」ことの概念自体を理解していないことがあります。 まずは机上の勉強ではなく、「減ること」という大原則を、身近なもので視覚的に教えましょう。
大切なのは、以下の2点を感覚として理解してもらうことです。
1.引く = 数が減っていくこと
2.引き算 = 残った数を数えること
おやつを「食べる」ときに減っていく様子や、友だちにブロックを「あげる」、遊びに来た人形が家に「帰る」といった動作を通して、「あ、減ったね」「残りはいくつかな?」と日常生活の中でさりげなく教えてあげてください。
教科書やノートを開く前に、現実の物を使って「引き算ができた!」という達成感を味わわせることが、算数好きにつながります。
ラムネや積み木、おはじきなど、お子さまの目の前にある物を使って実際に計算してみましょう。 例えば「5個あったラムネを3個食べたら、何個残る?」と問いかけ、実際に食べて(隠して)残数を確認させます。
最初はブロックだけ、積み木だけといった「1種類の物」を使って練習しましょう。 複数の種類の物を混ぜてしまうと、子どもが「おもちゃの種類(どれが可愛いか等)」に意識が向いてしまい、「数」の認識が難しくなる可能性があります。
引き算に慣れてきたら、繰り下がり計算を楽にする「さくらんぼ計算」を導入しましょう。
「12-7」という計算の場合、「12」を「10」と「2」に分解し、まずキリの良い「10」から「7」を引いて「3」を出します。 その後、残りの「2」と「3」を足して答えの「5」を導き出します。数字をさくらんぼの形で分解して考えるのがコツです。
引き算の教え方で大切なのは、算数の概念を身近な物を通じて育て、お子さまが「できた!」という達成感を得られる機会を増やすことです。
たとえ計算ができなくても、「一生懸命考えた過程」をたくさん褒めて、算数への意欲を育んであげてくださいね。
(おやこのへや編集部)
おやこのへや編集部
心も体も大きく成長する幼児期から小学生の子どもたち。一人ひとりの個性が出てきて、子育てに悩むことも多いこの時期を、おやこで楽しく過ごせるよう、ヒントになる情報を発信していきます。
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