通勤中…迷子の高齢者を家族に送り届けた私。数日後⇒「あのときは…」驚愕の展開に「信じられない…」

優しさのブーメラン

通勤で電車を利用していたときのことです。 車内に行き先が分からず、不安そうにキョロキョロしている高齢の方がいました。 放っておけず、私は「どちらまで行かれますか？」と声をかけ、降りる駅まで案内することに。

改札口まで付き添うと、そこには心配そうに待つご家族の姿がありました。 無事に引き合わせることができ、お礼を言われましたが、私は「当たり前のことをしただけ」と、清々しい気持ちでその場を後にしました。

それから数日経った、ある日のことです。 同じ路線に乗っていた私は、少し体調が優れず、満員電車で立っているのがつらい状態でした。 「きついな…」と下を向いていると、近くにいた方がふと席を譲ってくださったのです。

「ありがとうございます…」とお礼を言って座らせてもらうと、その方は私の顔を見て、ハッとした表情でこう言いました。

「あの…以前は、うちの母を助けていただきありがとうございました」

なんと、席を譲ってくれたのは、先日案内した高齢の方のご家族だったのです！ 「あのときは本当に助かりました」と笑顔で言われ、私は驚きのあまり「信じられない…！」と開いた口がふさがりませんでした。

何気なくした行動が、思いがけない形で自分に返ってきた瞬間でした。 人とのつながりの温かさを深く感じ、また困っている人がいたら迷わず助けたい、そう心から思える出来事でした。

（女性/20代/会社員）

※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。