お雑煮は日本の伝統的な料理です。 長い歴史や込められた願いを知ると、いつもの一杯がさらに美味しく感じられるかもしれません。
そんなお雑煮について以下で詳しく紹介するので、お正月の食育としてぜひ子どもにも伝えてみてくださいね。
お雑煮は、平安時代から食べられていたともいわれているお祝い料理です。 室町時代には武士の家で特別な料理として出され、やがて庶民にも広まりました。 名前の「雑煮」は、もちや野菜を一緒に煮る「煮雑ぜ(にまぜ)」から来ています。
また、お雑煮は地域によって入れるもちの形や味つけが異なります。 関西では丸もちを白味噌仕立てでいただくのが一般的で、関東では角もちをすまし汁で食べることが多いです。

お雑煮にはさまざまな具材が入っており、それぞれに意味があります。 また、地域によっても具材が変わるのがおもしろいところです。
ここでは、お雑煮に入れる具材の意味について5つ紹介します。
丸もちには「家庭円満」の意味が込められています。 また、もちはよく伸びることから、長生きの象徴ともされています。
だいこんは丸く切ることで角が立たず、家族が仲良く円満に過ごせるように、という意味が込められています。
里いもは「親いもにたくさんの子いもがつく」ことから、子孫繁栄の象徴とされています。
日の出を思わせる形のかまぼこは、正月料理には欠かせない縁起物です。 紅白の色合いが、お雑煮に華やかさを添えてくれます。
鶏肉は全国的に使われることが多く、だしの旨味を出す定番の具材です。 語呂合わせから「福を取り入れる」という縁起を担ぐ解釈もあります。
お雑煮は、さまざまな願いが込められた料理であることが分かりました。 もちやだいこん、里いも、かまぼこ、鶏肉など、具材ひとつひとつに込められた願いを感じながら、おやこでお雑煮を囲む時間を楽しんでくださいね。
きっと新しい1年がより豊かに始まりますよ。
ライター/監修者:haya(管理栄養士)
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