「手洗いしなさい!」と叫ぶ毎日にお別れ。保育士直伝、自ら洗う子に変わるヒント集

「手洗いしなさい!」と叫ぶ毎日にお別れ。保育士直伝、自ら洗う子に変わるヒント集
「ただいま!」と元気に帰ってきたまではいいけれど、そのままおもちゃへ直行。「手洗って!」と背中へ叫んでも聞こえないふり。無理やり洗面所へ連行すると大泣きして暴れる。これでは洗う前に親が疲れ切ってしまいます。感染症予防のために手洗いは必須ですが、子どもにとってそれは「遊びを中断させる面倒な作業」でしかありません。大切なのは義務感ではなくエンタメ性です。今回は保育園でも実践している、子どもが自ら袖をまくりたくなる手洗い習慣化のアイデアをお伝えします。
目次

1. 「見えない敵」を可視化する

子どもが手洗いを適当に済ませるのはバイキンが見えないからです。 見えない汚れを落とせと言われてもピンときません。 そこで視覚的な仕掛けを使います。

出かける前に水性ペンで手の甲に小さくバイキンの絵や星マークを描いておきます。 「帰ってきたらこのマークが消えるまで洗おうね」とミッションを与えます。 これなら落ちたかどうかが一目瞭然です。 「あ、まだ足が残ってる!」「きれいに消えた!」とゲーム感覚でゴシゴシ洗うようになります。 敵を目に見える形にすることで「消したい」という征服欲を刺激するのです。

2. 泡スタンプという魔法のアイテム

最近のハンドソープには、ポンプヘッドを押すと泡が花や肉球の形になって出てくるものがあります。 これは最強の武器です。 「今日は上手にお花作れるかな?」「猫ちゃんの肉球スタンプだよ」と誘えば、子どもは喜んで手を差し出します。

ただの泡ではなく特別な形が出てくるワクワク感。 自分の手の上にアートが乗る楽しさ。 これを使いたいがために自ら洗面所へ走る子もいるほどです。 数百円の投資で毎日のバトルがなくなるなら安いもの。 形が崩れないようにそっと手を開く動作も、指先を意識させる良い練習になります。

3. 歌は最強のタイムキーパー

次に、水で濡らして一瞬で終わらせてしまうカラスの行水問題。 これを防ぐには歌を使います。 歌を2回歌い終わったら流す、というゲーム性をもたせます。

「ハッピバースデートゥーユー♪」

おやこで一緒に歌いながら泡立てる。 歌っている間は洗う時間だと体が覚えます。 好きなアニメの曲でも構いません。 サビまではゴシゴシ、サビが来たらジャーと流す。 音楽をタイマー代わりにすることで「まだ?早くして」と急かすストレスから解放されます。

4. 洗面所を自分でつかえる場所に

抱っこしてくれないと届かない、という環境は自立を阻害します。 安定した踏み台を用意し、蛇口には、水を手前に流す延長パーツが売っているのでそれを取り付けます。 自分一人で登り、自分の手で水を出せる環境を整えることが大切です。

自分でできる、という全能感がやる気を支えます。 タオルも子どもの背の高さに合わせてフックで下げておくこと。 洗面所全体をその子用にカスタマイズしてあげれば、そこは行きたくなる場所に変わります。

5. 親の手本が一番の教材

「洗いなさい」と言いながら親がスマホをいじっていては説得力がありません。 帰宅したらまずは親が楽しそうに洗う姿を見せます。 「うわー!外の汚れがいっぱい落ちた!気持ちいい!」。

大げさにスッキリした顔を見せる。 そして洗い終わった子どもの手の匂いを嗅いで「いい匂い!石鹸の魔法だね」と褒めちぎります。 きれいになることの快感、褒められる喜び。 このセットが脳にインプットされれば、手洗いは面倒な義務から心地よいリフレッシュタイムに変わっていくでしょう。

まとめ

手洗いは一生続く生活習慣です。 だからこそ最初の出会いを「ガミガミ言われる嫌な時間」にしたくありません。

泡の形を楽しみ、歌を口ずさみ、バイキンをやっつける。 そんな楽しいイベントとして記憶させてあげてください。 習慣さえついてしまえば、将来どんなウイルスが来ても自分自身を守れる強い子になります。

ライター / 監修:でん吉(保育士)

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執筆者

保育士 でん吉

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