子どもを可愛いと思えない瞬間が…それ、疲労の限界サインかも?

子どもを可愛いと思えない瞬間が…それ、疲労の限界サインかも?
泣き止まない我が子を前にして、ふと「この子が可愛いと思えない」と心が冷え切ってしまう瞬間はありませんか。 親としてあるまじき感情だと自分を激しく責め、誰にも言えずに孤独な夜を過ごしている親御さんは決して少なくありません。 しかし、その無感情や嫌悪感は、あなたから愛情が消え去ったから生まれたのではありません。 それは心と体がSOSを出している、極限の疲労のサインです。 今回は、わが子を可愛いと思えなくなる心のメカニズムと、限界を迎えた自分を救い出すための視点について解説します。
目次

1. 疲労と睡眠不足が感情のスイッチを奪う

人間は極度の睡眠不足や疲労状態に陥ると、脳の機能が低下し、愛情や喜びを感じる余裕を失ってしまいます。 これは車がガス欠を起こして走れなくなるのと同じ物理的な現象です。

毎日夜泣きに対応し、自分のペースで食事やトイレすら済ませられない日々が続けば、どんなに愛情深い人でも感情のスイッチは強制的に切られてしまいます。

かわいいと思えないのは心の冷たさではなく、脳が限界を訴えている正常な防衛反応に過ぎません。

2. 愛情が消えたのではなく心のシャッターが下りた状態

心が無になってしまうのは、これ以上エネルギーを消費しないように心がシャッターを下ろしているからです。 目の前で子どもが泣いていても、それに共感して寄り添うには膨大な心のエネルギーが必要です。

しかし、そのエネルギーがすでに枯渇しているため、自分を守るためにあえて感情を麻痺させているのです。 シャッターの奥には子どもへの確かな愛情が眠っていますから、どうか自分は親失格だと思い詰めないでくださいね。

3. 責任感が強く頑張りすぎる親御さんほど陥る罠

このような状態になりやすいのは、真面目で責任感が強い親御さんです。 なんでも自分で完璧にこなさなければならない、理想の親でいなければならないと気を張っている人ほど、自分の限界に気づけずに突然シャッターが下りてしまいます。

ほかのおやこが楽しそうにしている姿を見て落ち込むこともあるかもしれませんが、それは比較する対象ではありません。 今日まで、一人で背負いすぎた結果として限界を迎えているだけなのです。

4. 危険信号を受け取ったらすべてを投げ出して休む

わが子をかわいいと思えないという感情は、もうこれ以上は無理という最終警告です。 このサインに気づいたときは、家事や育児の理想をすべて投げ出して、とにかく自分を休ませることを最優先にしてください。

安全さえ確保できれば、子どもに動画を見せ続けても、お惣菜やデリバリーばかりになっても構いません。 今はご自身の睡眠と休息を確保し、すり減った心のエネルギーを少しずつ貯めることだけを考えて過ごす時期です。

5. 自分を責めないことが何よりの心の特効薬

「あんなことを思ってしまった…」と自分を責め続けると、その罪悪感がさらに心のエネルギーを奪っていきます。 まずは、人間なのだから疲れたら何もかも嫌になるのが当たり前だと、ご自身の感情を丸ごと許してあげてください。

疲れが取れて心に余白が戻ってくれば、必ずまた子どもの笑顔を心からかわいいと思える日がやってきます。 どうか一人で抱え込まず、パートナーや地域のサポートを頼りながら、自分自身を優しく労わってあげてください。

まとめ

子どもをかわいいと思えない瞬間は、あなたがギリギリまで身を粉にして、命がけでわが子を守り抜いてきた結果として訪れるものです。

愛情が足りない親などとご自身を貶める必要はまったくありません。 今はただ、張り詰めていた心の糸を緩め、あたたかいお茶を飲んで深く眠る権利があなたにはあります。

親御さんの心が十分に満たされ、健やかな平穏を取り戻したとき、子どもへの愛情はまた自然と泉のように湧き上がってきます。 今日まで本当に身を削って頑張ってきたご自身を、まずは一番に抱きしめてあげてくださいね。

ライター / 監修:でん吉(保育士)

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執筆者

保育士 でん吉

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