子どもが生き物を飼育するとどんないいことがあるの?犬や猫以外のペットの良さ

子どもが生き物を飼育するとどんないいことがあるの?犬や猫以外のペットの良さ
元小学校教員の、かなです。 子どもがとってくるダンゴムシ、バッタ、カタツムリ!苦手…というパパママは多いですよね。 ちょっとだけがまんして飼育に付き合ってあげませんか?
目次

はじめに

保育士や教員でも、実は生き物が苦手な人はけっこういるのです。 それでも苦手をさとられずに子どもと飼育するのは、得られるものが大きいから。 これを知ったら子どものために苦手を克服できてしまうかもしれません!

※ここで「生き物」は、手軽に飼える生き物(ダンゴムシ、バッタ、カタツムリ、おたまじゃくし、メダカ、カナヘビなど)のことを指します。私は子どもとたくさん飼育をしてきたので、その写真も少し紹介します。

命から学ぶ

一番大きな意味は、命とかかわる体験ができることです。 生き物は、お世話をしないとすぐに死んでしまいますよね。 元気だった虫が、動かなくなっているところを見たとき、子どもは「生」と「死」を学んでいます。 子どもの中では、悲しみ、後悔、遊んで楽しかった思い出、いろいろな感情が入りまじっています。 幼いなりに命と向き合って、心が育っているのを感じますよね。 たくさんのことを学ばせてもらいましょう。 将来子育てするときには、お世話の重みがちがいますから…。

自分とはまったくちがう存在を受け入れる

飼育ケースには、もともといた場所と同じ環境をつくってあげないといけません。 よかれと思ってした世話も、生き物にとって迷惑なこともあります。 大好きなジュースを水槽に入れたり、寒いからとお湯を入れたりしたら、魚は死んでしまいますよね。 「自分がうれしいことでも相手が困ることがある」 これは人とかかわるときにも大切な考え方だと思います。 ちがう環境で育った友だちや、国籍や言葉がちがう友だちができることもあるでしょう。 柔軟な考え方ができるようになってほしいですね。

※人と生き物を一緒にするなんてと思われるかもしれませんが、小さい子にとってはあまり大きな違いではありません。

環境学習や科学的な知識を育てる土台になる

生き物の飼い方を調べたり、図鑑で名前を調べたりすると、環境や生物の知識が深まりますね。 数え切れないほどの生き物が地球上で暮らしていて、人間の活動によって数を減らしていると言われています。 生き物が住みづらい環境になると、生態系のバランスがくずれ、人にとって都合の悪いこともふえてきます。 生き物に元気でいてほしいという気持ちがもとになって、環境を大切にする気持ちが芽生えたらすてきですね。

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ほかにも飼育を通してつけられる力は、観察力、分類する力、継続する力など、様々なものがあります。 最近は、飼育の経験がない子が増えている印象です。 大人が、生き物が苦手だからといって子どもに飼わせないのはもったいない! お子さんと一緒に飼ってみませんか? (かなせんせい)

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執筆者

・小学校教諭専修免許状/幼稚園・中学校(理科)・高等学校(理科)教諭第一種免許状/図書館司書教諭免許状資格 かなせんせい

小学校に15年勤務し、教員として子どもや親御さんとかかわってきました。教え方や自分の子育ての経験を保護者に伝えたときに喜んでもらえた経験から、退職してからもライターとして活動しています。

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