子どもたちの"遊び"は大きく分けて3つになります。
複数人で行う、ルールの理解がつくころにできる遊び。 集団生活の中で初めて本格的なルールの遊びをしたというお子さんも多いのではないでしょうか。
目の前にあるものを使ったり、見えないものを想像してなりきって遊ぶ。 友達の輪も自然と広がる遊びですね。
体や感覚で直に刺激を感じられる遊び。 手のひらから全身まで様々な動作で楽しめますね。
公園の遊具は「③体や感覚を使った遊び」になります。
どこにでもある遊具でもしっかり子どもたちの力は育っています! 遊具によりどんな力が育つのか、見てみましょう。
掘る、すくう、山を作る、まるめるなど様々な遊び方がありますね。 公園のお砂場で長い時間集中して遊ぶ子どもの姿もよく見かけます。
手先を使って感覚を掴んだり、玩具を使って手首を使うなど手先を使います。 また、長時間しゃがんで遊ぶことで足首の筋力がそだつなど実は足腰も鍛えられています。 長く遊ぶ子どもは集中力の持続も期待できますね。
「うちの子どもは砂場でしか遊ばない」、「ほかの遊具でも遊んでほしい」と聞くことがありますが、子どもは自分の体に必要な遊びを求めます。 興味が薄れてきたころに他の遊びを提案してみることも良いですね。
何度滑っても楽しめるすべり台。 普段生活しているだけでは体験できない高さの変化や滑った時の爽快感。 自分でスピード調節をしたり、滑り方を変えてみるなど、時には難しさや怖さを感じることもありますよね。
座りながら滑ることで姿勢を整える力を育みます。 また、階段の上り下りで自分の体を支え、バランス感覚や足腰を鍛えられますね。
高いすべり台の場合は子どもの行動に気を付け、フードなどの服を避けるとよいでしょう。 嫌がる時は無理にさせず、子どもが自発的に興味を持てるタイミングを待つことも必要です。
体を縮めてくぐったり、細い棒の上を恐る恐る歩いたりと、体を支えるバランス感覚や体全体の力を育むことができますね。
近くのお友達を見て「やってみたい!」と、果敢に挑戦する子どももいますね。 実際に登ってみると"怖い"と感じ、時には失敗もしたり。そんなトライ&エラーも学びに繋がります。
どうしたらお友達のように登ることが出来るか、どう下に降りたらよいか考えるなど自分の体や周囲の環境をみて考える力も育ちます。
高さがあったり、大人の手の届かない奥地へ行くこともあるので遊び始める前に子どもには「1番上では立たない」「お友達の足元に手は置かない」など簡単にルールを伝えておくのも良いですね。
今回は"遊具が育てる子どもの力"についてお話ししました。
子どもがしたい遊び=子どもの体が求める力
というように子どもたちは発達に合わせて遊び、力を育んでいます。 時には大人が提案してみたり。遊び方を広げてみるのもいい方法ですね。 発達により「イメージのある遊び」や「ルールのある遊び」も徐々に楽しめるようになるので、まずは子どもの好きなように遊ばせてみると必要な力が見えるかもしれません。
ライター/監修:shu(保育士、幼稚園教諭二種)
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