毎日の「遊び食べ」にため息が出る親へ!現役保育士が明かす“10秒の言葉”で食事のぐずりがスッと収まる

毎日の「遊び食べ」にため息が出る親へ!現役保育士が明かす“10秒の言葉”で食事のぐずりがスッと収まる
せっかく作ったご飯を、手でぐちゃぐちゃに潰したり、お味噌汁の中にわざとおかずを落としたりする。 食べ物で遊ぶわが子の姿を見ると、行儀が悪いと叱りたくなり、毎日の食事の時間が大きなストレスになってしまう親御さんは少なくありません。 食べ物を粗末にしてほしくないという願いから厳しく注意したくなりますが、子どもにとってその行動は、決して悪ふざけだけが理由ではないのです。 今回は、食事中のいたずらを豊かな探究心として捉え直し、その欲求を別の形で満たすアプローチについてお話しします。
目次

1. 食事の時間は五感を刺激する極上の実験室

大人にとって食事は栄養を摂るための時間ですが、幼児期の子どもにとっては、目の前にある未知の物質を確かめる実験の時間でもあります。 柔らかいのか、硬いのか。

力を入れたらどう潰れるのか。 水の中に落としたらどう変化するのか。

手や指先をフルに使って食べ物の感触を確かめる行動は、世界の物理法則を学ぼうとする強烈な知的好奇心の表れです。 まずは、ただ遊んでいるのではなく、真剣に食材を研究している最中なのだと視点を変えてみることが大切です。

2. マナーを教える前に感触を知りたい欲求を受け止める

もちろん、食事のマナーを伝えていくことは重要ですが、探究心が爆発している瞬間に頭ごなしに行儀の悪さを叱っても、子どもの心には響きません。

食べ物をぐちゃぐちゃにしてしまったときは、柔らかくて気持ちいいね、どんな感触がするかなと、まずはその知りたい欲求自体を言葉にして受け止めてあげてください。

自分の好奇心を否定されなかったという安心感が、その後の大人の言葉を聞き入れる心の土台を作ります。

3. 自然の素材を使った感覚遊びで欲求を存分に満たす

食べ物を触りたいという欲求を食事中にすべて満たすのは難しいため、別の時間や場所で、その探究心を存分に発散できる代替の遊びを用意するのが一番の解決策です。

とくにおすすめなのが、屋外でのダイナミックな感覚遊びです。 雨水が染み込む土を素手で掘り返してみたり、泥と水を混ぜてとろみのある感触を楽しんだりする経験は、食べ物をぐちゃぐちゃに潰すのと同じような、あるいはそれ以上の豊かな触覚の刺激を与えてくれます。

自然の素材を心ゆくまで触る時間を持つことで、食事中のいたずらは自然と落ち着いていきます。

4. 料理のプロセスに巻き込み正しい触り方を伝える

感触を確かめたいエネルギーを、料理のお手伝いという前向きな方向へ向けてあげるのも効果的です。 食事の準備のときに、洗ったミニトマトのヘタを取ってもらったり、茹でた野菜を手でちぎってもらったりと、食材に直接触れる役割を与えます。

お手伝いとして食べ物に触れることで、子どもは食材の感触を満喫しながら、食べ物との正しい関わり方や命への感謝を学んでいくことができます。

5. 汚れてもいい環境づくりが親の心にゆとりを生む

毎日の食事でテーブルや床が汚れるのは、片づける親にとって大きな負担です。 叱らないで見守るためには、大人の心にゆとりを持たせる環境づくりが欠かせません。

椅子の下に大きめのレジャーシートを敷き、手口拭きを手の届く場所に多めに用意しておくなど、どれだけ汚されてもサッと片付けられるシステムを作ってしまいましょう。

物理的なストレスを減らすことが、子どもの探究心を穏やかに見守るための最強の防具になります。

まとめ

食べ物で遊ぶわが子をつい厳しく叱ってしまうのは、あなたが食事のマナーや食べ物の大切さを、愛情を持って教えようと真剣に向き合っている証拠です。

子どもは今、指先からたくさんの情報を取り込み、世界を理解しようと一生懸命に学んでいます。 次に食べ物をぐちゃぐちゃにし始めたときは、大きなため息を少しだけ飲み込んで、休日は外で思い切り泥んこになって遊ぼうかと、おおらかな気持ちでその成長のプロセスを見守ってあげてくださいね。

ライター / 監修:でん吉(保育士)

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執筆者

保育士 でん吉

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