私は、男手一つで私と妹を育ててくれた父を亡くしました。 深い悲しみの中、父が最後に残した遺言書を開封したときの出来事です。
長年、病気と闘い続けていた父。 ついにその日が訪れ、64歳という若さでこの世を去りました。
病院のベッドで眠る父を前に、妹は
「お父さん…やだよ…」
と泣き崩れています。
「こんなに早く旅立たなくたっていいじゃん…」
涙を流す妹の言葉に、私も胸が締め付けられました。 ある程度の心構えはできていたつもりでしたが、いざ現実を突きつけられると涙が溢れてきます。
しかし、いつまでも悲しんでいるわけにはいきません。
「そろそろ葬儀の準備をしなきゃ…」
私がそう声をかけると、妹も涙を拭いながら頷きました。
「そういえばお父さん、亡くなったらすぐに遺言書を開封してほしいって言ってなかった?」
妹によると、父は生前、弁護士に頼んで遺言書を作成してもらっていたそうです。 病院で受け取っていたことを思い出し、私たちは急いで確認することにしました。
実家に戻ってからも、私は長男としてさまざまな手続きや電話対応に追われます。 そんな中、妹が
「お父さんが最後になにを残したのか早く見よう」
と、遺言書を持ってきました。
「はい、これが遺言書だよ」
「ありがとう」
短い言葉を交わし、2人で遺言書を見つめます。
「…開封するか」
緊張しつつ、私は静かに封を切りました。 父は一体、私たちに何を伝えたかったのでしょうか。
しかし、そこに記されていた内容を目にした瞬間、私たち兄妹は絶句することになったのです。
(おやこのへや編集部)
おやこのへや編集部
心も体も大きく成長する幼児期から小学生の子どもたち。一人ひとりの個性が出てきて、子育てに悩むことも多いこの時期を、おやこで楽しく過ごせるよう、ヒントになる情報を発信していきます。
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