保育園の遊び環境が与える子どもへの影響

保育園の遊び環境が与える子どもへの影響
みなさんの保育施設ではどのような環境設定を行っていますか?子どもたちの遊び環境における環境設定は遊びの中で生まれる人間関係や子どもの想像力へ大きな影響があります。 子どもたちの遊びにどのように環境設定が関わってくるのかお話をしていきます。
目次

集団遊びにおける環境設定とは

保育園、幼稚園など集団遊びとなると広いスペース、多種類の玩具を準備しますよね。 遊ぶ子どもたちを想像し自然とどこに玩具を配置するか、コーナーを設定するか考えると思います。 玩具はもちろん、カラーボックス、本棚などの配置を考えることも立派な環境設定になりますね。 自宅でも子どもの遊び場所などを決め環境づくりをすることもありますが、今回は集団遊びに注目していきます。

子どもたちにとっての環境

子どもたちにとっての環境とは、

周囲の友だちや自分の遊びとは違う遊び方への興味

自分の周りに起こる危険への察知

予想外のことや、自分の考えとは異なることが発生

など様々な現象が起こります。 自宅とは異なり、集団で遊んでいるからこそ起こる現象がありますね。 子どもの好奇心や危機管理能力、空間認知能力も同時に育まれる大変重要な場になります。 遊びは子どもの発達にたくさんの影響を与えます。

環境で生まれる学び

子どもの遊び環境の中で生まれる学びについて具体的にあげていきます。

友だちとの関わり・人間関係の構築

 他者への興味や真似、ごっこ遊び、コミュニケーションに繋がりますね。  遊びの中で友だちとの仲が深まり、輪が広まることで考えることも感じることも増えていきます。  →おままごとなどのコーナー保育を取り入れる、「静」と「動」の遊びを用意するなどの工夫がおすすめです。

ルールへの理解

 片づける場所が決まっている、遊び方が決まっているなど子どもたちが"ルール"を学ぶには決められた配置や簡単なルールの設定が 大切になります。  →片づける場所を写真などで明確に示す。毎日同じ場所に配置を行う。ルールを変更するときは子どもたちに説明をする。などを徹底するとルールへの意識づけができますね。

遊びの柔軟性、想像力を育む

 毎日同じ環境でも、子どもたちの遊び方は日々変わりますね。おままごと1つでも机を出してみたりシートを敷いてみたり、子どもがしたいことへ柔軟に対応することで子どもの想像力をより引き出し、遊びが広がります。

おわりに

子どもたちの遊び環境では、適切な環境設定が大切になります。 特に人数の多い場所、範囲の限られた部屋では遊びの中での友だちとのかかわり、ルールの理解、空間把握の力が身に付きます。 子どもたちの充実した遊びには環境設定の工夫が欠かせませんね。 ぜひ子どもたちの遊びを学びや発達へ繋げられるよう充実した遊び環境の設定を楽しんでみてください。

ライター/監修:shu(保育士、幼稚園教諭二種)

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執筆者

・保育士 ・幼稚園教諭二種 shu

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