保護者会や参観での上手な質問の仕方|保育士の視点から考える

保護者会や参観での上手な質問の仕方|保育士の視点から考える
「保護者会で何を聞けばいいの…」「質問をしたいんだけど、いつもうまく言葉が出てこなくて…」 子どもの成長を共有し、子育ての喜びを分かち合うための質問の仕方のコツをお教えします。保護者会への参加が、もっと楽しみになりますように。
目次

「保護者会で先生に何を聞けばいいのかわからない…」「参観のときは、どんな質問をするのが正解なの?」

保護者会や参観での質問の仕方に悩んでいるママやパパも多いのではないでしょうか。子どもの保育園生活を知り、先生方と信頼関係を築くために大切です。保育士の視点から、質問のポイントをお伝えします。保護者会や参観が、子育ての喜びを実感できる機会になりますように。

1. 質問する際の心構えを持つ

まずは、質問する際の心構えが大切です。保護者会や参観は、子どもの成長を先生方と共有する貴重な機会。 「子どものことをもっと知りたい」「先生方の思いを聞きたい」という前向きな気持ちを持つことが何より重要です。質問は、保育士との対話を通して、子育てのヒントを得るためのツールだと考えましょう。

ただ聞くだけでなく、保護者自身の思いも伝える姿勢を忘れずに。

2. 質問内容を選ぶ

次に、質問内容の選び方がポイントです。我が子の園での様子、友だちとの関わり方、遊びの傾向など、日頃気になることを具体的に聞いてみるのがおすすめ。「最近、〇〇ちゃんと仲良しみたいですが、園ではどんな様子ですか︖」など、子どもの名前を挙げて質問すると、より具体的なアドバイスがもらえるはず。 また、保育士の子ども観や保育の考え方を尋ねるのも良いでしょう。先生方の思いに触れることで、園での取り組みへの理解も深まります。

3. 質問のタイミングを見計らう

質問のタイミングを見計らうことも大切なスキルです。

保護者会では、全体の質疑応答の時間を活用するのが基本。個別の案件は、別途担任の先生に相談するのがマナーです。一方、参観のときは、子どもの活動の合間を見て質問するのがおすすめ。先生方も子ども一人ひとりの様子を伝えたいと考えているはず。でも、子どもたちが最優先。タイミングを見極めて、さりげなく話しかけるのが上手な質問の仕方と言えるでしょう。

4. 保育士との信頼関係を築く

質問は、保育士との信頼関係を築くためのコミュニケーションツールでもあります。日頃から、送迎のときに一言挨拶を交わしたり、連絡帳でやり取りしたりと、コミュニケーションを積み重ねておくことが大切。 そうすることで、保護者会や参観のときも、より深い話ができるはず。先生方は、保護者の思いに寄り添いたいと願っているもの。保育士を信頼し、お互いの思いを共有し合える関係性を目指しましょう。

5. 子どもの成長を喜び合う

何より大切なのは、保護者会や参観を通して子どもの成長を喜び合うこと。

質問を通して得た気づきを、子育てに活かしていく視点を忘れずに。「あの時の先生のアドバイスを取り入れてみたら、子どもが嬉しそうだった」など、園での学びと家庭をつなげていくのです。子どもの成長を軸に、保育士と保護者が協力して子育てに取り組む。そんな喜びを分かち合える関係が、質問を通して育まれていくのだと思います。

まとめ

保護者会や参観での質問は、子どもの園生活を知り、保育士と信頼関係を築くための大切なツールです。前向きな気持ちを持ち、具体的な内容を選んで、タイミングよく質問すること。そして、日頃からコミュニケーションを重ね、保育士を信頼し、共に子育てに取り組む姿勢を大切にすること。そうすることで、保護者会や参観が、子どもの成長を喜び合える貴重な機会になるはずです。

保育士としても、保護者の方々の質問を心待ちにしています。 一人ひとりのお子さんのがんばりや、成長の姿をお伝えしたい。子育ての喜びを分かち合いたい。そんな思いで、日々の保育に励んでいるのです。

保護者会や参観が、保育士と保護者の絆を深める機会となりますように。

ライター / 監修:でん吉(保育士)

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執筆者

保育士 でん吉

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