子どもの好奇心を育む「なぜ」への答え方|保育士の経験から学ぶコツ

子どもの好奇心を育む「なぜ」への答え方|保育士の経験から学ぶコツ
「ママ、これなんで〇〇なの︖」子どもの果てしない「なぜ」の連続に、お困りではありませんか︖ でも安心してください。その「なぜ」は、子どもの輝く好奇心の表れなのです。大切に受け止め、一緒に考えることが、知的探究心を育むカギになります。保育の現場で培ったノウハウをもとに、子どもの「なぜ」に向き合うコツをお教えします。親子で学ぶ楽しさを感じながら、好奇心を育んでいきましょう。
目次

「ママ、なんで空は青いの︖」「パパ、恐竜はなぜ絶滅したの︖」。子どもの「なぜ」の連続に、戸惑ったことはありませんか。でも、その「なぜ」こそ、子どもの旺盛な好奇心の表れ。大切に育んでいきたい芽生えなのです。保育の現場で子どもたちの知的探究心に寄り添ってきた経験から、「なぜ」への答え方のコツをお伝えしましょう。親子で一緒に考える楽しさを味わいながら、子どもの可能性を広げていけると嬉しいです。

1. 子どもの「なぜ」を好奇心の表れと捉える

まずは、子どもの「なぜ」を素直に喜ぶことから始めましょう。「なぜ」と問う子どもの姿は、世界への興味の表れ。未知なるものに挑む探究心の芽生えなのです。ついつい「また聞くの︖」と思ってしまうこともあるかもしれません。でも「いい質問だね」「一緒に考えるの楽しいな」と前向きに受け止めることが大切。子どもの好奇心に寄り添う姿勢こそ、知的探究心を育む土台になるのです。

2. 一緒に考える姿勢を大切に

子どもの「なぜ」に対しては、すぐに答えを与えるのではなく、一緒に考える姿勢を大切にしましょう。「なんでだと思う︖」と問い返してみるのです。子どもなりの推理や想像を引き出すことで、考える力が育まれます。ときには、大人も「わからないなあ」と正直に伝えるのもおすすめ。「一緒に調べてみようか」と、共に学ぶ楽しさを味わうのです。子どもの知的好奇心に寄り添い、共に成長する。それが「なぜ」への向き合い方の基本だと思います。

3. 年齢に合わせた答え方を工夫する

子どもの「なぜ」への答え方は、年齢に合わせて工夫することが大切です。幼い子どもには、シンプルでイメージしやすい言葉で伝えましょう。「太陽の光を受けて、空が青く見えるんだよ」など、具体的な説明を心がけるのです。一方、少し大きな子どもには「太陽の光の中で1番広がる色が青なんだよ」など、科学的な説明も取り入れてみましょう。子どもの理解力に合わせた答え方を探っていくことが、知的好奇心を刺激するカギになります。

4. 図鑑や絵本を活用する

子どもの「なぜ」への答えは、図鑑や絵本に隠れていることも多いものです。「そうだね、図鑑で調べてみようか」と、一緒に本を開くのもおすすめ。図鑑の写真や絵本のイラストは、子どもの想像力を広げる素晴らしいツール。本を介して、親子で一緒に世界を探検する。そんな体験の積み重ねが、子どもの知的探究心を育んでいくのです。図書館に出かけ、子どもの興味関心に合った本を選ぶのも楽しい習慣になるでしょう。

5. 体験から学ぶ機会を作る

知識は本からだけでなく、体験からも得られるもの。子どもの「なぜ」を大切に育むためには、五感を使った体験の機会を作ることが何より重要です。「葉っぱがなぜ緑色なのか、近くの公園に見に行こうか」「虹ができる仕組みを、お風呂場で実験してみよう」。身近な場所に、子どもの好奇心を刺激する素材はたくさんあります。体験を通して「なぜ」への理解を深めることで、知識が自分のものになっていくのです。

まとめ

子どもの「なぜ」の連続は、好奇心の表れであり、知的探究心の芽生え。その「なぜ」を大切に受け止め、一緒に考える姿勢を忘れずに。年齢に合わせた答え方を工夫し、図鑑や絵本、体験を通して学ぶ機会を作ること。そうすることで、子どもの可能性はぐんぐん広がっていくはずです。

保育士として、子どもたちの「なぜ」に向き合う中で、私自身も毎日新しい発見があります。一緒に考え、調べ、体験する。その繰り返しの中で、子どもたちは確かな一歩を踏み出していく。ご家庭でも、どうか子どもの「なぜ」を面倒に感じずに、その芽生えを喜んでください。親子で一緒に考える時間は、かけがえのない宝物になるはず。子どもの輝く未来を信じながら、好奇心を大切に育んでいきましょう。

ライター / 監修:でん吉(保育士)

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執筆者

保育士 でん吉

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