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モンテッソーリ教育の【敏感期】との向き合い方

手と口を出さずに「見守ること」がもっとも大切。わが子の自ら育つ力を信じて伸ばすために~モンテッソーリ教育~

手と口を出さずに「見守ること」がもっとも大切。わが子の自ら育つ力を信じて伸ばすために~モンテッソーリ教育~
【専門家が解説】いま大注目を集めているモンテッソーリ教育。そのモンテッソーリ教育の重要キーワード「敏感期」の中の3〜6歳時期に訪れる「文化・礼儀の敏感期」について藤崎達宏氏に詳しく解説してもらいました。
目次

いま話題のモンテッソーリ教育。家庭でも実践したいと考えている親が増えている様子です。そのモンテッソーリ教育でもっとも重要なキーワードが「敏感期」。そして、3〜6歳の時期には、非常に重要になる5種類の敏感期が訪れるといいます。

そんな敏感期が訪れる3~6歳時期に親はどう向き合っていくのが大切なのか。『3〜6歳までのモンテッソーリ教育で自信とやる気を伸ばす!』の著者でもある藤崎達宏氏に詳しく教えてもらいました。

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「自己肯定感」と「自己選択力」が生きていくベースとなる

モンテッソーリ教育では、「子どもは自ら成長する」と子どもを捉えています。その時期がくれば子どもの中で衝動が沸き起こり、夢中になってさまざまなことを繰り返します。その繰り返しの中で自分が欲したことを実現し、それが洗練されていくことに喜びを感じます。その自ら選び、行動し、実現することによって、子どもは「自己選択力」を身に着け、「自己肯定感」を獲得していくのです。

その過程こそが0~6歳の時期に体験したいことであり、そのために親がもっとも大切にしたいことは「見守ること」です。

親はつい「こうしなさい」「ああしなさい」と子どものことを思って良い方法を提示しがちですが、
●二者択一:どちらの靴をはきたいですか?
●三者択一:選択肢の中にどうしたい?お手伝いしますか?を入れる
の方法で子どもが自ら選べるように提示するとよいでしょう。

また、何かを始めさせたいときは、

  1. まずは親がやってみます。
  2. 何も語らずだまってやってみせます。いつもの動作スピードの8倍くらいの時間をかけてゆっくり行いましょう。
  3. 次は〇〇ちゃんの番ですが、やってみますか?と声をかけましょう。

こうすると、やりたいという気持ちが起こったとき、自分で選んだ、自分で興味を持って始めたという実感を子どもに与えることができます。

「自ら育つ」ために「ほめずに認める」

敏感期にある子どもは、自分の意志で、そのとき自分の成長に必要な活動を選択して集中しています。けっして「ほめられたい」から行動しているわけではありません。

いわゆる手放しでほめるのは「おだて」であり、むやみにほめることはむしろ子どもには失礼といえるでしょう。しかし、「認める」ことは積極的にします。 「うまくできてよかったですね」「最後まで一人でがんばったことをみていましたよ」「あなたのおかげでたすかりましたよ、ありがとう」…そうすると、子どもは満足してまた活動に戻っていくでしょう。

そして最近は「叱らない育児」も流行っていますが、これはやってはいけないということはきちんと子どもにも伝えるべきだと私は考えています。言うべきことは「短く、強く、だらだらしない、ひきづらない」がポイント。体罰はもちろん論外ですが、感情的に怒るのはNGです。

手と口を出しすぎないために、3か月に一度「見ているだけDay」を

といっても、どうしてもわが子に対しては良かれと思って手と口を出してしまうものです。 そこで、3か月に一度「今日一日はまったく手と口を出さず見守る」日というのを設けてみましょう。

そうすることによって、わが子が「こんなことができるようになったな」「こんなことに興味がもてるようになったんだなー」と忙しい毎日には気づかなかった、わが子の成長をじっくりと感じることができるはずですよ。

藤崎達宏さん新著『子どもの才能を伸ばすモンテッソーリ教具100』

『子どもの才能を伸ばすモンテッソーリ教具100』藤崎達宏・伊藤あづさ共著

0~6歳までの「敏感期」。子どもの脳が飛躍的に伸びるこの時期に最適なのが、「モンテッソーリ教具」。敏感期に、どのような教具に触れるかで、子どもの脳の成長は大きく変わります!

子どもに適した教具は、自律心、集中力、やる気を育て、できた!という達成感は、自己肯定感にもつながります。その力はどんな時代も生き抜く力となるはず。本書は自宅で簡単にできる、ホームメイド・モンテッソーリの実践本です。

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監修者

ホームメイドモンテッソーリ協会 理事長 藤崎達宏

日本モンテッソーリ教育研究所認定教師(0~3歳) 国際モンテッソーリ教育協会認定教師 (3~6歳) ホームメイドモンテッソーリ協会 理事長

外資系金融機関に20年勤務したのちに独立。自らの4人の子育て経験とモンテッソーリ教育を融合した子育てを全国で展開している。幼稚園、保育園をはじめ、全国の医師会まで、週末のほとんどが、講演と個別の子育て相談でうまる人気講師。

「モンテッソーリ教育三部作」三笠書房はシリーズ合計15万部を超えるベストセラーとなっている。 台湾、タイ、中国にて翻訳出版が行なわれている。

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