元モーニング娘。の辻希美さん。
12歳でアイドルデビュー、19歳で結婚、20歳で第一子出産。
当時、世間からは「ママゴト婚」なんてバッシングを受けましたが、「結婚したら “家族第一・子ども第一”」と言い切り、現在は13歳・10歳・8歳・2歳の三男一女を愛情いっぱいに育てる、しっかりママに。
話題の最新フォトエッセイ『大好きな人と結婚した、その後。』(講談社)は、ひとりの等身大の"ママ"として「その後」の"大好きな人"や子どもたちとの向き合い方が赤裸々に綴られています。
"家族第一・子ども第一"を真っ向から実践しているのがよくわかり、同じママとしても清々しく感じられるほどでした。
この本は、3章立てで構成されています。
●Chapter1 家族・夫婦の作り方
家族で大事にしていること、夫や双方の親との歩み寄り方、夫との家事分担などについて
●Chapter2 わが家の子育て
きょうだいゲンカ、勉強ぎらいなど、子育ての「あるある」にどう向き合っているか
●Chapter3 わが家の暮らし
インテリアのこだわりや毎日の食事や食育など、暮らしの紹介
大人気アイドルといえど、妊娠・出産・その後の生活が誰かにお膳立てされているわけはなく、夫婦で共に悩み乗り越えて、いまに至っているわけで…
その夫婦の歩み寄りについては「家族・夫婦の作り方」に詳しく書かれています。
20歳でママになれば、右も左もわからなくて当たり前…
だから、幸せをキープするために、「お互いの努力が必要でした」と振り返ります。
その努力とは、まずは独身時代と「意識」を変えること。
結婚するまでは、"自分第一"だった生活を"家族第一"に。
子どもが生まれたら、“子ども第一”に。
それは夫の杉浦太陽さんも同じ考えで、そこを辻ちゃんがしっかり理解し認めているところが、素敵な夫婦だなと思いました。
もともと苦手だったという料理は、ふたりのお母さんからしっかり教えてもらい、家族の絆を強めるイベントには全力投球で準備し盛り上げる。家事や育児の分担はうまく夫婦間でバランスを取る。
どの家庭にもあてはめて参考にできる話ばかりで、彼女への親近感が自然と湧いてきます。
それにしても、中学生から2歳までの4人の子どもがいる生活って…ふたり育児で毎日ヒーヒー言っているわたしからすると、想像もできないぐらいハードそう…。
だからこそ、子育てや暮らし方には辻ちゃん流のルールやアイデアがあふれていました。
たとえば、いちばん末っ子の2歳くんはちょうどイヤイヤ期真っ最中。
オムツはくのも、洋服着るのもイヤ!とのことで、わが家の2歳次女とまったく同じ状況。
しかしそこは4人目!
「家の中ならば、オムツをはいていなかろうが、洋服を着ていなかろうが別に構わないかな、と思っています。寒くなったり着たくなったりしたら着るだろうし、と」
…達観している!
子どもと向き合いすぎない、ある程度は好きにさせておいていい。そうでないと、親の方がもたないから…といういい意味で割り切った子育て観に、なるほど~と気づかされました。
ほかにも、
・きょうだいゲンカの最中に怒っても、効果は期待できない
・勉強はイヤイヤやっても頭に入らない。だから子どもたちが少しでもやる気を見せたら、タイミングを逃さずすかさず声をかける
など、日々の経験から生まれたリアルなエピソードがたくさん。
「早く用意しなさい!」は「みんな待ってるよ~」に、といった「子どもの気持ちを動かす言い換え術」も必読ですよ!
結婚するまでは料理がニガテだった…と思えないほど、この本にはおいしそうな料理の写真が並んでいます。
大根おろしで子どもたちの好きなキャラクターを形作っているお鍋なんて、もはやアート!こんなごはんが食卓に登場したら、子どもたち大喜びだろうなあ…!
とはいえ、家族6人、毎食四合のごはんを炊くという食事にも、楽しく・でもしんどくならないようにと、いろいろな工夫が。
ワンプレートごはんで、献立を考えるのがラクに。洗い物も減る!などなど…。
PTAや近所のサークルなどにも積極的に参加しているという辻ちゃん。
コロナ禍前は、子どもたちの友人ファミリーを誘っておうちごはんを楽しむことも多かったそう。
こんなママ友がいたらいいなーなんて思っちゃいました!
アイドルと俳優の芸能人カップル。
でも、住んでいるのは地元で、子どもたちも公立の学校へ進学。
いい意味で「ふつう」の生活が垣間見られ、ファンじゃなくても好感度がメキメキUP。
そして、ほほえましいのはその夫婦仲。
おふたりの対談も巻末にあるのですが、辻ちゃんが「いつもありがたいなと思うのは、何かを頼むと『無理』とか『待って』とか言わずに、すぐにやってくれること。」と夫の太陽くんに話していて、「ああ、こういう小さい思いやりが夫婦には大事なんだよねえ…」と、やや疲弊気味のわが家を反省したり…。
「大好きな人と結婚したその後も、波はあれど、ずっと幸せでいたい!」というまっすぐな思いがまぶしい、辻希美さんのフォトエッセイ。
4児の先輩ママとしてもたくさんの工夫にあふれた日常は、私たちの生活の参考にもなりますよ!
『大好きな人と結婚した、その後。』
著:辻 希美
発行:講談社
定価:本体1,430円(税込)/単行本(ソフトカバー)・Kindle版(電子書籍)1,155円(税込)
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【わたし的評価】
満足度 ★★★★☆
実践度 ★★★☆☆
読みやすさ ★★★★★
わかりやすさ★★★★★
画像出典:PR Times
ライター 河瀬 みこと
大学卒業後16年間、教育関連企業で編集・マーケティング業務を担当。第一子妊娠時に退職。その後保育士資格を取得。二児の姉妹を育てながら、編集・ライター業に邁進中。
2023年春より、念願の「食堂+寺子屋 nuinu(ぬいぬ)」開業。
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