子どもの「おねしょ」が続いて困っているあなたへ｜おねしょへの前向きな向き合い方【保育士監修】

1. おねしょは発達段階の一つ

まず知っておきたいのは、おねしょは子どもの発達段階の一つだということ。

6歳までにほとんどの子どもがおねしょを卒業するといわれていますが、個人差があるのが実情です。遺伝的な要因や、膀胱の発達速度の違いなども影響するため、一概に「この年齢までに卒業すべき」とは言えないものです。

子どもの成長ペースに合わせて、温かく見守ることが大切です。

おねしょへの対応で何より大切なのは、子どもの自尊心を傷つけないことです。「もうおねしょしちゃダメでしょ」と叱責するのは厳禁です。

おねしょは子どもの意志とは関係なく起こるもの。叱られることで、子どもは自信を失くしてしまうかもしれません。

「気にしなくていいんだよ」「ママも子どもの頃はおねしょしてたんだ」と、子どもの心に寄り添う言葉かけを心がけましょう。

おねしょの改善には、生活習慣の見直しも効果的です。夕方以降の水分摂取を控えめにしたり、就寝前にトイレに行く習慣をつけるのもおすすめです。

子どもの生活リズムを整えることが、おねしょ改善への第一歩となるのです。

おねしょがなかった日は、子どもをたくさん褒めてあげましょう。「今日はおねしょゼロだね！」「最近おねしょの回数が減ってきたね」など、子どもの頑張りを認め、自信をつけてもらうことも大切です。

どうしてもおねしょが続くことがストレスになる場合は、泌尿器科医など専門医に相談するのも一つの手です。医学的な視点からアドバイスがもらえるはずです。ただし、おねしょの多くは成長とともに自然に治まるものです。

必要以上に心配せず、子どもの成長を信じて見守ることのほうが大切です。焦らずに、子どものペースに寄り添っていきたいものですね。

子どものおねしょは、成長過程の一つです。叱るのではなく、子どもの自尊心を大切にしながら、生活習慣の改善を図りましょう。そして、子どもの頑張りをたくさん褒めて自信をつけてあげてください。

何より大切なのは、子どもの成長を信じて見守ることです。ママやパパが焦らずに、子どものペースに寄り添ってあげれば、おねしょへの不安も和らいでいくはずです。

今日のお話が、おねしょで悩むママとパパの助けになれば幸いです。

ライター / 監修：でん吉（保育士）