左利きは10人に1人と言われています。
30人学級なら1つのクラスに3人。確かにそれくらいの割合です。 世の中は当然多数派を占める右利きを中心に作られています。
では、左利きは不便なのでしょうか?
たとえば駅の改札口、ケーキフォーク、じょうぎ、メジャーなど、右利きをイメージして作られたものがたくさんあります。
そんなとき左利きの人は「さあ、どうすればよいかな?」と瞬時に考えて判断して行動しています。 もちろん無意識なんです。
ちょっと想像してみてくださいね。 右利きの人が駅の改札口を通ろうとしたら左側にカードをタッチする場所がありました。右手に持っていたカードを左手に持ち替えるか、それとも右手をグイっと伸ばそうか、さあどうしよう?
左利きの人はこんな場面が日常です。
ケーキフォーク、駅の改札。給食のときにカレーをよそうレードルは実はとても困ります。
片側に持ち手のついた急須は慎重に扱わないと、ついつい左手で急須を持ち逆向きになり注ぐときにお茶をこぼしそうになります。 一般的に使われる横書きのノートは手が汚れますし、自動販売機は右側にお金を入れる場所があります。
どれも右利きの方なら経験しないことばかりですね。 でも……
モリハナはじょうぎで線を引くとき、引き算をします。 ゼロが左にあるため、左手で右から左に線を引くため「えっと、7cmだから10の印から3まで。」といった具合です。 多くの左利きの人はそうだと思います。メジャーはひっくり返して使うこともあります。
そのたびに「どうすればよいかな?」と考えます。 工夫する力が自然と身についていたんだな、と大人になってから気が付きました。
不便はあるけど、工夫をすればよい。 モリハナは父も祖父も元左利きでしたが、わたしは右手を使うよう言われた覚えはありません。
わたしは左利きの自分が大好きです。それがわたしにとって自然なことだからです。 「左利きは器用」とよく言われますが、それは右利き社会でどうやればうまく使えるかな、できるかな、と日々工夫と創造をしているから。
左利きのよさ、伝わりましたか?
子どもたちと過ごすなかで、「工夫する力」の大切さをたくさん感じてきました。 元保育士・幼稚園教諭・小学校教諭のモリハナせんせいです。0歳から12歳を担任してきました。
たくさんの子どもから、たくさんのことを学びました。みなさんの子育てのお手伝いができれば嬉しいです。
ライター/監修:モリハナせんせい(小学校教諭第一種免許状・小学校教諭第二種免許状、幼稚園教諭第二種免許状、保育士免許)
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