【男性の産休・育休】でどう変わる?出産経験者の私たちができること、考えたいことって?
2021年6月の国会で男性の産休に関する法改正がなされ、いま改めて男性の産・育休が注目されています。
そんな中株式会社ランクアップは、子育て世帯の育児休暇の実態に関する調査を実施。
調査の結果、男女の育児休暇の取得率に大きな差がある実態や、夏休みや冬休みのような長期休暇時の育児と仕事の両立に悩みを抱えている人が多くいることが明らかになりました。
2021年6月3日の国会で子どもの誕生直後に父親が休みを取りやすくする「出生時育児休業(男性版産休)」を新たに設ける改正育児・介護休業法の改正が可決されました。
2022年10月より改正されるこの制度では、男女関係なく、子どもが生まれる従業員一人一人へ育児休暇を取得するよう働きかけることを義務付けるもの。女性に偏りがちな家事・育児への男性の参加を促すのが狙いで、2025年に男性の取得率30%の目標が発表されています。(雇用均等基本調査 厚生労働省より参照)
2020年度の男性の育児休暇取得率が12.65%で過去最高となりましたが、まだ男女の格差は大きいのが現状です。
制度開始に先駆け、今回株式会社ランクアップでは男性と女性の育児休暇や、育児と仕事の両立に関する調査を実施しました。社員の8割が女性、うち半数がママ社員に当たります。男性の育児参画は女性活躍にも重要な課題です。
「あなたは仕事と子育ての両立をどのように分担していますか?」という質問では、「ほとんど自分が子育てをしている(51%)」「パートナーと協力をしているが自分のほうが多い(40%)」と育児分担については9割以上の女性が「自分が多い」と回答。
男性の育児主体はわずか15%という結果となり、男女の育児負担は課題が多いことがわかりました。
これまでの育児休暇の取得の実態は、女性の取得は38%なのに対し、男性は10%という結果でした。ただ、男性は「取得したいと思ったことがある(59%)」が半数以上という結果となり、思いはあっても実際は取得に至っていない方が多いようです。
育児休暇を実際に取得した21人に期間を聞いたところ、女性は76%が半年以上という結果に対し、今回の調査で男性の育児取得経験はわずか4名、10日以内が2名でした。 取得したい期間の質問では、男性は「1か月以上取得したい」という回答が最も多い26%で、次いで「1週間以内」が22%と続きました。
男性の育児休暇の“理想と現実”には深刻な差があることが伺え、この結果から女性の育児負担が多くなっている現状の課題も浮き彫りになっていることがわかります。
育児は、産後数年の話ではありません。子どもが小学生の間は保護者にも時間的制限がある中、実際に夏休みや冬休みなどの長期休みで子育てに悩んだ経験は半数以上という結果となりました。
本調査項目では男女の比率に大きな格差はなく、男性も子育て中の長期休みに悩みを抱えていることが伺えます。
自由回答では、「預け先がない」という悩みが最も多い意見となりました。スーパーフレックスや土日にフレキシブルに出勤を変動させる制度があった場合利用したいかという問いには、6割以上が利用したいと回答しました。
「社内で育児に関するハラスメントを感じたことがありますか?」という質問では、男女ともに2割以上があると回答していました。
具体的には、「給料をもらうなら子どもの有無にかかわらず、同等の仕事(夜勤など)をすべきだ(女性)」、「時短勤務していたら、時間が少ないと。やめるようほのめかされた。(女性)」、「これだから子持ちはと揶揄された(男性)」、「体調不良で幼稚園からお迎えの電話が来ると無視される雰囲気になった(男性)」などの回答も。
調査概要
調査方法:インターネット
調査期間:2021年8月
調査対象:全国 30代~70代 男女(子育て経験者)
調査対象数:84名(女性45・男性39)
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今回の調査で男性の育児休暇の取得は10%にとどまりましたが、一方で取得したいという希望は6割という結果となりました。法改正で義務化されることによる取得機会の増加は期待できますが、機会が増えただけでは実際の取得に起こる課題は様々あります。
性別に関係なく、誰もが望んだときに育休が取れるような雰囲気づくりが今後は大切になってきますね。
ライター peekabooライター
子育てママの働くオフィスpeekaboo、ライターチームです。さまざまな経歴を持つ、50名以上のママが在籍しています。
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