子どもの運動神経は生まれつきのものじゃない!スポーツ系習い事を始める前に親が知っておきたいこと
2020.10.09
子どもが年少になる3・4歳ごろから「何か習い事を始めようかな?」と気になり始めるママやパパは多く、その中でも「体を動かす習い事をさせたい!」という声をよく聞きます。
いろいろな習い事がある中で、うちの子には何が向いている? うまくできるのかな? 運動があまり得意そうじゃないけど大丈夫?と迷ったり、どんな力がつくのだろうと気になったりしますよね。
幼児期の運動経験は、その後の成長の土台になります。
運動神経(運動能力)は生まれつきのものではなく、運動をする経験に寄り培われていくものなので、幼児期からいろいろな体の動かし方を経験することはとても意味のあること。なんといってもこのことがメリットといえるでしょう。
また、スポーツを通して、練習前後にしっかり挨拶をする、ルールを守る、お友だちを応援する…など、社会性が身につくことも。「できた!」という達成感を通じて、子どもが自信をもてたり、心の成長も期待できます。
編集部では、3歳~6歳の子どもを育てている親を対象に「これから子どもに習わせたいと検討している習い事」をアンケート調査しました。
1位:スイミング
2位:学習塾
3位:ピアノ・エレクトーン
4位:ダンス、体操・新体操
6位:書道、そろばん、プログラミング
9位:サッカー
10位:ボルダリング
おやこのくふう調べ(2020年6月19日~27日実施「子育てに関するアンケート」有効回答数116名)
その結果は、スイミングがダントツのナンバー1!
また、「3歳~6歳の子どもが現在やっている習い事」のアンケートでも、スポーツの中ではスイミングがナンバー1で、幼児の習い事としてはスイミングが圧倒的な人気を誇っています。
「水に慣れさせたい」「小学校入学前に泳げるようにしておきたい」「体が丈夫になるように」などの理由で幼児のころから始めることが多いスイミング。スイミングスクールには幼児向けのクラスが開講されているところがほとんどで、その人気ぶりがうかがえます。
水泳は、手足を含めた全身運動のスポーツ。
基礎体力の向上、心肺機能の向上が期待でき、重力を感じない水の中での運動は鍛えられる筋肉が他のスポーツとは異なり、上半身も下半身も強くなるというメリットがあります。
鉄棒やマット運動、跳び箱、平均台、縄跳びなどの総合的に取り組める「体操」教室も、運動系では、スイミングに次ぐ人気の習い事です。
ゴールや達成度が見えやすいスポーツで、鉄棒やマット、跳び箱を跳んだり、回ったりすることができるのは、子どもにはとっても楽しいもの。園や小学校での運動でも自信をもって取り組めるようになります。
「体を操る」と書く「体操」を通じて身につける身のこなしの上手さは、子どもがこれから挑戦していく色々なスポーツに役立つ基盤になっていくもの。また逆立ちなど、日常生活ではなかなかできない動きができるようになると、子どもは自分に自信が持て、親も感動を感じられるのが大きなメリットといえるでしょう。
中学校ではダンスの授業が必修となり、小学校でも表現運動の領域でリズムダンスなどを踊る授業がある昨今、幼児の習い事としても近年人気が高まってきています。
スポーツ、というよりは、楽しく体を動かせるということから始めることが多く、豊かな感受性や自己表現力を育むことができます。また、発表会など人前で披露することもあるため、子どもに達成感を感じてもらいたい、"自分"を表現できるようになってほしいという家庭にはおすすめです。チームで踊ることが多いため、協調性なども身につくのが特長です。
表現する楽しさを知ることができたり、度胸がつくことなどを期待する親も。また子どもの晴れ姿を楽しみにしている親が多いようです。
最近は幼児の頃からサッカーをする子が増えていますよね。編集部が実施したアンケートでも、サッカースクールの習い事をしている子が始めた理由は「子どもの強い希望により」という回答が見られました。
サッカースクールでは、幼児の時期は、まずボールの扱いに慣れることをメインに習いますが、サッカーで育まれる力は非常に多岐に渡っていて、柔軟性、バランス感覚、リズム感、持久力、瞬発力…など、とても多くの力を育むことができます。また、チームスポーツなので協調性も育まれていきます。
まだ全国的に教室数は少ないですが、トランポリンエクササイズやトランポリンジムなどの流行で、子どもの習い事として、いま注目されているのがトランポリン。 体がふわっと浮く感覚や弾む楽しさから、とにかく子どもが楽しく取り組めることが特長ですが、うまく跳んだり着床することを練習すると、体幹が鍛えられ、さらに空間認知力、バランス感覚などいろいろな力が育まれていくのもうれしい点ですす。 また、見た目以上に運動量が多いのも特長です。
いま、幼児の運動の習い事の選択肢もどんどん増えています。
うちの子できるかな?大丈夫かな?と思ったらまずは体験をしてみるといいでしょう。親がこの子は苦手だから…などと決めつける必要はありません。
幼児期のスポーツ系の習い事の目的は、技術や能力の獲得ではなく、子どもが楽しく体を動かすことや、「できた!」という達成感を味わうこと。子どもが楽しく通うことが一番大切なんだということを、親は忘れずにいたいですね。
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