ある年の私の誕生日のことです。
朝、目が覚めても、夫からは何の言葉もありませんでした。 「おめでとう」のひと言をほんの少しだけ期待していたので、胸の奥がすうっと寂しくなったのを覚えています。
私の実家では誰かの誕生日の朝には「おめでとう」と声をかけあうのが当たり前。 手作りのケーキやお花で、家族みんなが自然にお祝いしてきた習慣がありました。
だからこそ、夫の“何気ない無反応”が余計に寂しく感じられて…。 むしろ「今日、私の誕生日って覚えてるのかな?」と不安になり、つい「今日、何の日か知ってる?」と聞いてしまったほどです。 夫は「誕生日だよね?」と返してくれたものの、特別なプレゼントがあるわけでもなく「おめでとう」のひと言すらないまま、その日が過ぎていきました。
でも後日、夫の実家ではご両親が共働きでとても忙しく「誕生日を祝う」という文化自体がなかったことを知りました。 そのとき、はっとしたんです。 「私にとっての当たり前は、夫にとっては“未知の文化”だったのかもしれない」と。
それからは「わが家ではお祝いを大切にしよう」と、私のほうから積極的に声をかけるようになりました。 子どもたちと一緒に、小さなブーケを用意したり、ケーキを焼いたり…。 「おめでとう」の言葉が自然と生まれる空気を家族で育てるようになっていきました。
習慣の違いに戸惑ったこともありましたが「その違い」を責めるより「これからの文化」を一緒に作っていくほうが、ずっとあたたかくて幸せなんだなと思えるようになりました。
今では夫もお祝い事に少しずつ関心を持つようになり、家族みんなで誕生日を楽しみにできるようになっています。 (女性/43歳/主婦)
日々の生活の中で、ちょっとしたすれ違いや誤解が生まれることもありますよね。 でも、そうした瞬間こそお互いの気持ちを確認するチャンスかもしれません。
日々の小さな思いやりが、良い関係を築く大きな一歩になりますように。
※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。
おやこのへや編集部
心も体も大きく成長する幼児期から小学生の子どもたち。一人ひとりの個性が出てきて、子育てに悩むことも多いこの時期を、おやこで楽しく過ごせるよう、ヒントになる情報を発信していきます。
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