【子どもの新型コロナワクチン】日本小児科学会がワクチンに対する考え方を「意義あり」から「推奨」に変更

【子どもの新型コロナワクチン】日本小児科学会がワクチンに対する考え方を「意義あり」から「推奨」に変更
子どもの間でも感染が増えている新型コロナウイルス。5~17歳の小児に対するワクチン接種について、日本小児科学会が「考え方」を改めました。
目次

現在、日本で感染が急増している新型コロナウイルス。感染者の急増にともなって、子どもの感染も増えています。 「おやこのくふう」編集部の周辺でも、「一家全滅…」「子どもの保育園が休園」など、影響が目に見えて増えてきました。

日本小児科学会によれば、オミクロン株の小児の症状としては、発熱の頻度が高く、熱性けいれん、咽頭痛、嘔吐の報告数が多いことが確認されているとのこと。

5歳以上の小児に対してはワクチン接種が可能ですが、5~11歳の小児の8月8日時点での接種率は18.9%にとどまっています。 そんな中、8月10日には日本小児科学会が小児のワクチンに対する考え方を「意義がある」という表現から、「推奨します」という表現に変更しました。

引用元▼
5~17歳の小児への新型コロナワクチン接種に対する考え方

表現変更の背景

日本小児科学会で発表された文書によれば、今回の表現変更の背景として

  • 小児患者数の急増に伴い、以前は少数であった重症例と死亡例が増加していること
  • 小児の呼吸不全例は比較的まれだが、オミクロン株流行以降は小児に特有の疾患であるクループ症候群、熱性けいれんが増加し、脳症、心筋炎などの重症例も報告されていること
  • 世界各国からの大規模な研究成果が蓄積され、オミクロン株を含めて重症化予防効果が40~80%程度認められることが確認されたこと
  • 国内の安全性データが集積され、12~17歳における副反応の発生率は、若年成人と同等であり、5~11歳における副反応はより軽い傾向が確認されたこと。心筋炎・心膜炎の発生報告はあるものの、接種後の症状、発症時期などが明確となり、厚生労働省からの情報提供が充実していること
などをあげています。

さらに、接種に関する考え方として子どもを守るためにも、周囲の大人への新型コロナワクチン接種が重要で、大人が適切な回数(3回目または4回目)の新型コロナワクチン接種を受けることを推奨しています。

また特に重症化リスクが高い基礎疾患のある子どもに対しては、ワクチンの重症化予防効果が期待できることから、年齢にかかわらず新型コロナワクチン接種を推奨しています。 基礎疾患がある子どもの新型コロナワクチン接種については、本人の健康状況をよく把握している主治医と親との間で、接種後の体調管理等を事前に相談することとしています。

***

これまで、積極的な接種推奨を行ってこなかった日本小児科学会がこのように表現を変更したことは、小児科医の先生たちや親たちの接種に対する考え方に影響がありそうです。詳しくは日本小児科学会のホームページも確認してみてください。

詳しくはこちら▼ 5~17歳の小児への新型コロナワクチン接種に対する考え方

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