コロナ禍で気になる幼児の運動不足…!目安は「1日60分」、楽しく体を動かすために親ができることは?
外遊びが気持ちのいい季節になりました。
コロナ禍の日常も少しずつ落ち着いて、公園など屋外でたくさん体を動かして遊べるようになりましたね。
「親が思うよりずっと大切!幼児の運動あそびは生きる力の基礎をつくるもの」では、幼児期は「遊びながらいろんな動きを経験することが、体全体がバランスよく発達していくために大切」というお話がありました。
確かに運動すればいろいろな動きができますが…
「うちの子、必要な動きを経験できているかな?」と気になったりするのが親心。その「いろんな動き」とは具体的にはどのようなものなのか、ご紹介していきます。
3歳~小学校入学前の幼児期は、いろいろな動きがどんどんできるようになる時期。
様々な動きができることに「おもしろさ」を感じ、さらにいろいろな動作をすることで動きがきれいに洗練されていく時期でもあります。
一方、人の動きは36パターンの基本動作から構成され、それを幼児期に身につけることで将来いろいろなことにチャレンジできるようになります。
そんな将来のために大切な「36の基本動作」、大きく3つに分けられます。
それぞれを詳しく紹介します。
「平衡系運動」と呼ばれ、姿勢変化や平衡維持の運動です。
「移動系動作」と呼ばれる、上下・水平方向の移動や回転運動です。
「操作系動作」と呼ばれる、モノや自分以外の他者を扱う運動です。
中には、あまり経験したことがないかもという動きがあったかもしれません。
でも、子どもたちはさまざまな遊びを通してこうした動きをすでに体験していることも。
というのは、たとえば鬼ごっこには、「たつ」「あるく」「はしる」だけではく「はねる」「つかむ」の動きが含まれているなど、ふだん子どもが楽しんでいる遊びの中に、これらの動きは複合的に含まれているのです。
文部科学省の「幼児期運動指針」には、幼児が楽しんで夢中になって遊んでいるうちに多様な動きを総合的に経験できるようになるため、1つ1つの動きを意識するというよりも「さまざまが遊びをすることが重要である」と記されています。
そうやって自発的に様々な遊びを体験し、多様な動きを獲得できるようにすることが幼児にとっては大切なのです。
遊びが楽しければ、もっと他の遊びもしたい!と広がり、よりいろいろな動きを獲得していけるようになるということですね。
「この動きをやらなくちゃ」と練習させるのではなく、いろいろな遊びを楽しむうちに、自然といろいろな動きを経験できていく、ということ。
つまり、楽しく遊べる時間をたくさんとれるようにすることが大切なんですね。
親子でいろいろな遊びを楽しみましょう!
文部科学省より平成24年(2012年)に出された「幼児期運動指針」には、幼児期それぞれの年齢での一般的な運動の発達の特性と、その時期に経験しておきたい遊び(動き)の例が紹介されています。
文科省の調査によると、4割を超える幼児の外遊びの時間が1日1時間未満であり、外遊びをする時間が長い幼児ほど体力評価が高いという傾向が出たといいます。
※「体力向上の基礎を培うための幼児期における実践活動の在り方に関する調査研究」(文部科学省・平成19年度から21年度実施)
これをふまえ、わかりやすい指標をということで、「幼児は様々な遊びを中心に、毎日、合計60分以上、楽しく体を動かすことが大切」と示されています。
幼稚園や保育園での集団生活を経験し始める子が多い時期。自分の体の動きをコントロールできるようになり、できることがぐんと増えていきます。
いわゆる年中にあたる時期で、友だちの動きを見て、「自分もできるようになりたい!」という意欲が芽生えてきます。基本的な動きが定着し、さらに上手になっていきます。
小学校入学を控えた年長にあたる時期。さらに複雑な動きができるようになり、目的に向かって集団で行動したり、友だちと協力・役割分担して遊ぶことができるようになります。
協力/ミズノ株式会社
引用/「MIZUNO KIDS 2021SS」
幼児期に身につけておきたい「36の動き」と幼児が運動遊びを楽しむことの重要性
2020.10.14
トランポリンコーチ直伝!後悔しない子ども用トランポリンの選び方とおすすめ7...
2020.10.09
小学生の新体力テストとは?8種目の測定方法や学年・男女別平均値をチェック!
2023.05.09
雨の日でもたっぷり体を動かせる【サーキット遊び】セリアのプールスティックと...
2022.10.06
【プロが指南】そろそろ補助輪なしで自転車に乗らせたい…1時間で子どもがスイ...
2021.12.25
【セリアのプールスティック】「体力を持て余し続けている兄弟」が汗だくで挑戦...
2021.10.05
2歳児にぴったりの習い事とその選び方、長く楽しむコツをご紹介
2024.08.02
運動会のおもしろい種目20選|年齢別に盛り上がる種目・親子競技を大特集!
2023.09.29
リトミックはどうやったらいいの?年齢別のやり方やメリットを保育士が徹底解説!
2023.01.27
ティッシュさえあれば実践できる!幼児期に鍛えたい「反射神経」や「動体視力」...
2021.05.19