【おうちサイエンス】おやこでフリフリ♪冷凍庫を使わずに作るおいし~い"ふわふわアイス"は理科の不思議がいっぱい!

【おうちサイエンス】おやこでフリフリ♪冷凍庫を使わずに作るおいし~い"ふわふわアイス"は理科の不思議がいっぱい!
冷凍庫に入れずに30分でできる!おいしいアイスクリーム作りを通して、子どもに液体から固体への変化を体験させ、理科への興味の芽を育てよう。
目次

まだまだ暑い日が続き、子どものおやつにアイスクリームが欠かせませんよね。 おうちおやつにも、キャンプやBBQのアウトドアおやつにもおすすめなのが手作りアイス!

今回は、塩の冷却パワーを使ったアイス作りを、どうしてできるのかという解説を添えてお届けします。

用意するもの

■材料
<アイスクリームの材料>

  • 動物性生クリーム…200ml
  • 牛乳…100ml
  • 砂糖…45g
  • バニラエッセンス…適量
  • <冷却するための材料>

    • 氷…700g
    • 塩…300g
    • ■道具

      • チャック付き保存袋…Lサイズ・Mサイズ各1枚
      • 計量カップ
      • はかり
      • タオル
      • 軍手(子ども用軍手)
      • *もんだりふる際にチャック付き保存袋の口から中身がもれやすいので、二重に閉じることができるしっかりしたものがおすすめです。

        アイスの素を塩と氷で冷やすだけ!

        1. アイスの素を作ります。小さいほうの袋に、生クリーム、牛乳、砂糖、バニラエッセンスを入れ、空気を抜いてジッパーをしっかり閉じます。

        2. 大きいほうの袋に氷と塩を入れ、1で作ったアイスの素の袋を入れ、空気を抜いて閉じます。

        3.袋を タオルに包み、軍手をしてもんだりふったりします。アイスの様子を見ながら、固まってくるまで諦めずに。親子で好きな音楽に合わせて楽しんで♪
        材料が入った袋の周りを氷で包むようにするとアイス全体が冷えやすくなります。

        ※氷袋の温度はマイナス十数度にまで下がります。必ず軍手をして凍傷に気をつけてください。

        途中、氷が溶けて水になってくると、いい感じです。 子どもが「つめた~い!」と冷えた軍手をほっぺに当てて、温度が下がっているのを体感しました。

        4. ジャーン!アイスが固まって完成!
        溶けやすいので、氷袋の中で冷やしながら食べる分だけお皿に移すのがおすすめです。冷凍ベリーミックスをトッピングしていただきます♪

        ふわふわ食感に本格的な濃厚バニラ。子どもたちがおかわりを奪い合うほどのおいしさでした。もみもみ、ふりふりすることで空気をふくんだことが、ふわふわ食感のヒケツです。

        どうしてアイスを凍らせるのに塩を使うの?

        氷に塩を合わせると、0度より低い温度に冷却されます。その冷却効果を使ってアイスを凍らせました。

        1. 氷は0度で溶けて水になります。このとき周り(アイスの材料)の熱をうばい温度が下がります。
        2. 塩を加えると、塩が氷水に溶けるときにも温度が下がります。
        3. 氷水に塩が溶けると、液体が固体になる温度(=凝固点)が0度よりも低くなります。(これを凝固点効果と呼びます)そのため、氷水のままで温度がマイナスに下がります。

        子ども解説

        氷に塩を入れると、冷凍庫の中のように冷たい氷水ができるんだよ。その中でアイスの素を冷やしたから、固まってアイスができたんだね。

        塩を使うことでアイスができたのかを確認するために、同じ分量の材料で塩なしでも実験してみましたが、10分間振り続けても、アイスは凍りませんでした。

        塩を入れたときと比べると、氷が溶けるスピードが遅く氷水が少ないです。手でさわっても、塩を入れたときよりも温度が低くないことを感じました。

        塩の冷却効果をいろいろな場面で使ってみよう

        冷凍庫に入れなくてもアイスクリームが作れるように、塩を使えば、熱いものを一気に冷やすことができます。たとえば沸かしたての麦茶を急いで冷やしたいとき、氷と塩を入れたボウルにやかんを入れて冷やすなど、いろいろな場面で役立ちそうですね。

        実験遊びでは「こうしたらどうなるかな?」と予想してみることが大切!実験で結果を確認して、予想との違いを考えてみましょう。

        また、食品用温度計で実際に温度変化を計ってみる、アイスの材料を動物性生クリームではなく植物性を使ってみる、ジュースを使ってシャーベットを作ってみる…など、子どもの興味関心がふくらむまま、いろいろ試して楽しんでくださいね。

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執筆者

はるか

「日常のなんで?を大切にする理科育児」を実践し、日々の生活で子どもの知的好奇心を楽しく広げるヒントをInstagramで発信中。子どもの頃から理科が好きで、高校は理数科。大学ではバイオテクノロジーを学び、大手メーカーSEを経て私立大学で人の成長を支援する。キャリアコンサルタントの視点から、子育てとわたしらしく生きることの両立を応援する団体「ラシク」を2021年1月に設立。 中学高校の理科・情報教員免許。5歳と0歳の兄弟を子育て中。
モットーは「ママの世界が広がると子どもの世界も広がる」
Instagram: はるかの理科育児日記

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