今ではいろいろな地域から人が集まり、開放的な雰囲気になった私の街。 でも、私が子どものころはまだ“地元出身であること”が何よりも大切とされていて、引っ越してきた私たち家族にはどこかよそよそしい空気が漂っていました。
その街では、秋になると毎年恒例のお祭りが開かれます。 大人も子どもも屋台を担いで街を練り歩く、地域にとって一大イベントです。 けれど私たちは毎年その輪の中に入ることができず、少し寂しい思いをしていました。
そんなある年、母がこう言いました。
「今年は祭りに参加していいんだって」
私は嬉しくて「やった!」と声を上げ、母と一緒に公民館で開かれる打ち合わせの会に出席しました。
けれど、その会合で思いもよらない出来事が起こりました。 出席していた中学生くらいの男の子が突然私の胸ぐらをつかみ、怒鳴ったのです。
「お前らよそ者に屋台なんか関係ないやろ」
そしてそのまま、私の頬を平手で叩きました。
なぜ自分がこんな目に遭うのか、どうして参加するだけでこんな仕打ちを受けなければならないのか…。 涙がこみ上げましたが、言い返すこともできず、母と一緒にそっとその場をあとにしました。
あれから何十年も経ちましたが、今でもお祭りの時期になると、あのときの苦くて切ない感情が胸によみがえってきます。 (男性/68歳/通信販売業)
純粋で無邪気だった子ども時代。 子どもだったからこそ、強く心に残っている出来事ってありますよね。
みなさんにも、忘れられない子ども時代の思い出はありますか?
※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。
おやこのへや編集部
心も体も大きく成長する幼児期から小学生の子どもたち。一人ひとりの個性が出てきて、子育てに悩むことも多いこの時期を、おやこで楽しく過ごせるよう、ヒントになる情報を発信していきます。
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