通学路やお出かけ…道路を歩いていると必ず目にするのがガードレール。ガードレールを辿っていくと、るっと裏側に丸まった部分にたどり着くはず。
その丸みの部分にはじつは必殺技を連想させるようなかっこいい名前がついているんです!
「子どもに教えたいモノの名前」シリーズ第12弾は、ガードレールの端の丸い部分の名前について出題します。
【ここでヒント!】
端という意味を持つある一文字の日本語と、英語で光線を意味する言葉を組み合わせています。
正解は…
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「袖(そで)ビーム」でした!
腕をクロスして思わず叫びたくなってしまうこちらの名前。
「袖ビーム」の「beam」はここでは光線ではなく梁(はり)を意味しています。
梁(はり)とは柱や壁を補強するために水平にかけられる部材のこと。
建築関係の現場でも大きな梁の間にある小さな梁のことをビームと呼んでいるのだそうです。
一方「袖(そで)」は同じく建築関係の用語で端や両端という意味を持っています。 観客から見えない舞台の端の部分を「舞台袖」というのと同じです。 ガードレールの端(袖)についた柱と柱をつなぐ横板(ビーム)で、「袖ビーム」と呼ばれているんですね!
袖ビームが丸いのにはこんな理由があります。
袖ビームは3~4ミリの鉄板でできているため、端のとがっている部分が露出しているととっても危険!
端が丸くなることで歩行者の安全を確保できるのはもちろん、万が一車両が衝突した場合には袖ビームの丸みが衝撃を吸収して車両へのダメージを減らしてくれます。
本体のビームも凸凹がつけられていますが、こちらも衝突のダメージ軽減のためのもの。もしもビームが平らな場合には衝突した車は外に飛び出してしまいますが、折り曲げをつけることで衝突時の強度が162倍以上にもなるのだそう!
一見デザインに見えるような丸みや凹凸にも、道路を利用する人の安全が守られる工夫があるんです。
近年の鉄の価格高騰によって、鉄板でできている袖ビームの盗難も多発しているとのこと。 袖ビームの重要性が広まって盗難が少しでも減るといいですよね。
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土木や建築関係で使われるアイテムには他にも「ボックスビーム」や「ハニカムビーム」「ハンマービーム」といった、バリエーション豊かなビームが揃っています。それぞれどんな形をしていてどんな役割があるのか調べてみるのも面白そう。ぜひおやこで気になるビームを探してみてくださいね!
ライター Ichika
山梨県生まれ。関西、九州での生活を経て11年ぶりに地元に戻りライター業をスタート。身内や友人に教育関係者が多く、たくさんのヒントを得ながら自分なりの育児を模索中。子育て経験をもとにした体験談やコラムも発信しています。
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