まず大前提として、おむつが外れるのは「トレーニング」の成果である前に、その子の「こころとからだの準備」が整うことが不可欠です。 からだの準備とは、膀胱におしっこを溜められるようになり、その「出そう」という感覚を脳に伝える神経が発達すること。
これは親が教え込んでどうにかなるものではありません。 そしてこころの準備とは、トイレに興味を持ったり「自分でやってみたい」という意欲が芽生えたりすること。
この2つの準備が整うタイミングは、一人ひとり全く違います。 それを私たちは現場で毎日実感しています。
「早くおむつを外さなければ」 親がそう焦れば焦るほど、子どもは敏感にそのプレッシャーを感じ取ります。
食卓がピリピリするのと同じで、トイレの時間が「成功か失敗か」を試される緊張の場所になってしまうのです。 失敗したときに「あーあまた」とがっかりされたり「どうして言えなかったの!」と叱られたりする経験。
それが子どもに「トイレ=怖い場所、失敗する場所」というネガティブなイメージを植え付けてしまいます。 私たち保育士が1番避けたいのが、この悪循環です。
保育園ではおむつを外すことを「訓練」とは呼びません。 それは生活のなかの自然なステップアップです。
私たちがまずやることは、トイレを「楽しい場所」にすること。 壁にかわいい動物の絵を貼ったり「トイレの神様こんにちは!」とあいさつしてみたり、無理やり座らせることはしません。
「ちょっと座ってみる?」「イヤならまた今度にしようか」 その安心できる雰囲気のなかで、お友だちが成功するのを見て「自分も」と思う。 その自発的な気持ちをじっと待つのです。

私たちは焦る保護者のみなさんに、よく子どもの園での「サイン」をお伝えします。 例えば「おむつが濡れていない時間が、2時間くらい空くようになってきましたよ」
これは膀胱の機能が育ってきたサインです。 「おしっこ出たよ」と事後にでも教えてくれるようになった。 これは感覚に気づき始めたサインです。
こうした小さな小さな「できた」を見つけて、まず保護者のみなさんと一緒によろこぶこと。 「すごい!ちゃんと感覚がわかってきてるんですね!」
そのポジティブな視点が、保護者のみなさんの焦りを安心感に変えてくれると信じています。
2歳で外れる子どももいれば、6歳近くまでかかる子どももいます。 その個人差は本当に大きいです。
それは歩き始めるのが早かったり遅かったりするのと同じ。 ただの「個性」です。
気持ちは分かりますが周りの子どもと比べて焦る必要はいっさいありません。 その子のペースを信じて、どっしりと構えること。
親のおおらかな態度こそが子どものこころを安定させ、結果的に1番の近道になります。 いつか必ず外れる日を、私たち保育士も一緒に信じて待っています。
おむつがなかなか外れない。 その焦りは、子どもを深く愛しているからこその悩みです。
でも子育てで周りと比べることに、いいことは1つもありません。 大切なのは昨日よりもほんの少し成長した、我が子の「今」を見つめてあげることです。
その子だけのペースを信じて、応援してあげることです。 「失敗しても大丈夫だよ」。 その温かい眼差しが子どもの次の一歩を支えます。
ライター / 監修:でん吉(保育士)
娘「前に住んでいたお家見てみたい!」妻「いいよ」しかし到着した直後⇒夫「帰...
2024.08.10
【保育士が解説】3歳児ってこんな感じ!発達の特徴やおすすめの遊び方を解説
2023.10.02
【保育士が解説】5歳児の発達と特徴|反抗期がくるって本当?接し方やおすすめ...
2023.10.02
産婦人科で…男性医師の”診察”に違和感を覚えた妊婦。医師の姉に相談した数週...
2024.08.07
強引に『叔父の産院』へ転院させた夫。だが後日⇒「私に任せて」医師の姉が行っ...
2024.08.07
出産前に転院した妻#5
2024.08.07
【ダイソー工作】たった400円で完成する「おうちプラネタリウム」が感動的!...
2021.08.06
夫の帰宅直後…「話がある、ちょっと来て」妻の態度に”違和感”!?その後→妻...
2024.08.01
子どもの「人見知り」への向き合い方|保育士が伝える、サポートのコツ
2025.10.06
出産前に転院した妻#6
2024.08.07