名前は「春」でも冬が旬！管理栄養士監修、子どもの骨と免疫を支える春菊のパワー

春菊は、注意点を守れば離乳食中期（生後7～8ヶ月ごろ）から与えられます。鍋料理だけではなく、汁ものや炒めものなどにしてもおいしい春菊。

以下で紹介するようなさまざまな栄養素が含まれているので、ぜひ日々の食事に取り入れてみてください。

「春」がつくのに冬が旬の野菜！

春菊は冬が旬の野菜ですが、名前に「春」が使われています。これは、春に黄色い花を咲かせ、葉の形が菊に似ていることに由来しています。

おいしい春菊の選び方は、緑色が鮮やかで濃く、香りが強いものを選ぶとよいでしょう。また、切り口がみずみずしいものも新鮮な証拠です。

春菊には子どもの成長に役立つさまざまな栄養素が含まれています。

ここでは、4つ紹介します。

春菊には、強い抗酸化作用を持つβ-カロテンが含まれています。

β-カロテンは、体内で必要に応じてビタミンAへと変換され、おやこの健康維持に役立ちます。さらに、免疫機能を助ける働きもあり、体を守る力を高める効果が期待されています。

寒い季節に旬を迎える春菊には、ビタミンCも含まれています。

ビタミンCは、子どもの皮膚や粘膜を健やかに保ち、風邪などの感染症から体を守る働きがあるとされています。水に溶けやすく体にためておけない栄養素なので、こまめに取り入れることが大切です。

春菊は野菜ながら、カルシウムも含まれています。カルシウムは、強い骨や歯を作るために無くてはならない栄養素です。

育ちざかりの子どもにとってとても大事な栄養素なので、毎日の食事でしっかり摂るようにしたいですね。

春菊には鉄も含まれており、貧血予防や成長期の子どもの健康維持に役立ちます。春菊に含まれる鉄は非へム鉄で、ビタミンCと一緒に摂ることで吸収率がアップします。

春菊にもビタミンCは含まれていますが、ビタミンCの多い食材といっしょに摂ることでより効率的に鉄を吸収できますよ。

春菊にはβ-カロテンやビタミンC、カルシウム、鉄などの栄養素が豊富に含まれています。

子どもの成長はもちろん、おやこの健康維持に役立つ野菜なので、特に旬の時期には積極的に活用してみてくださいね。

ライター/監修者：haya（管理栄養士）