こんにちは。おやこのくふうライターの西方です。
子どもに睡眠が大切なのはわかっているけれど、どうしても寝る時間が遅くなってしまうという家庭も多いと思います。
働くママ・パパの場合にはとくに保育園でのお昼寝や帰宅後のタスクが多いこともあり、子どもの睡眠時間の確保がなかなか難しいですよね。
実際に3歳の子どもはどのくらい寝ているのか、ママパパへのアンケートをもとに解説します。また、寝不足が子どもに与える影響や、寝かしつけのコツもあわせて紹介します。
子どもは3歳頃になると運動量が増え、夜まとめて寝る生活リズムが定着してくる子が多いでしょう。とはいえ、まだまだ思ったように眠ってくれずに悩んでいるママ・パパもいつのでは?まずは理想の睡眠時間を知っておきましょう。
米国国立睡眠財団が2015年に発表したデータによると、3歳のお昼寝を含む睡眠時間として10時間〜13時間を推奨しています。許容範囲として、少なくとも8時間〜9時間を確保し、14時間より長くならないのが理想的な睡眠時間です。
参照:子どもの眠りの問題に気づく 教えてドクター!子どもの睡眠 5つの質問
実際に3歳の子どもはどのくらい寝ているのでしょうか。小学生以上の子どもがいるママパパを対象に、子どもが3歳の頃の睡眠時間についてアンケートを行いました。
お昼寝を含む3歳児の1日の睡眠時間は「10時間程度」が32.2%と最も多く、次いで「11時間程度」「9時間程度」が多い結果となりました。一方で、「8時間程度」以下の回答も20.4%あり、理想の睡眠時間に満たないケースもあるようです。
子どもが夜何時に寝ているか聞いたところ「21時台」が最も多く44.1%でした。次いで「20時台」が22%、「22時台」が11.9%という結果に。やはり21時頃の就寝を目標に寝かしつけている家庭が多そうです。
3歳の子どもが起きる時間は「7時台」が最も多く40.7%、次いで「6時台」が30.5%という結果でした。ずいぶん早起きにも思えますが、登園や親が仕事に行く時間から逆算すると、少なくとも7時頃までには起床しておきたいというスケジュールがうかがえます。
夜の睡眠にも関わってくるお昼寝時間。3歳の子どもの1日のお昼寝時間は「1時間〜1.5時間未満」「1.5時間〜2時間未満」がともに28.8%でした。一方で「30分未満」「30分〜1時間未満」または「お昼寝はしない」と答えた人も4割近くいて、お昼寝をしなくても1日過ごせる体力がついてきている子どもも多いことがうかがえます。
睡眠時間だけを見ると「意外とみんな寝ている!」と思いますが、実際は多くの家庭で寝かしつけに苦労しているようです。3歳の睡眠に関するお悩みにはこんなものがありました。
「わかる!!」という共感の声が聞こえてきそうです。
やはり親が働いていると帰宅時間が遅くなり、そのぶんごはんやお風呂、寝かしつけの時間も遅くなってしまいます。
また、子どもによって寝かしつけの好みやクセがあります。さらにそれが1ヶ月ごとに変わる、なんてことも。翌朝起きてもらうために、また親の時間を確保するために、なんとか寝てほしいと毎晩試行錯誤している家庭も多いのではないでしょうか。
アンケートをもとに、3歳の寝かしつけで親が実際にやった寝かしつけのコツを紹介します。 最も多かったのが、潔く「親もいっしょに寝る」ということ。親が寝ないようにと気を張っていると、子どもはなかなか寝てくれないんですよね…。とはいえ寝かしつけ後にやらなければいけない家事もあるので「親は寝たふりをする」という人も多くいます。いずれにせよ、寝る・寝そうな空気感を作り出すことで寝かしつけている人が多いようです。
寝かしつけには、睡眠を含む生活リズムを整えることも効果的といわれています。「毎日決まった時間に寝かせる」ようにし、「絵本の読み聞かせや布団でお話をする」といったルーティン=入眠儀式を作ることですんなり寝てくれるようになるケースも多くあります。
わが家の場合は、絵本を読み終わったらトイレに行き、布団に入るというルーティンが定着していますよ。
寝る環境としては、「寝かしつけの前から部屋を暗くする」「気に入った毛布やぬいぐるみを持たせる」など、子どもが自然と眠りにつけるような状態を意識するのも大切。また、よい睡眠の妨げになるといわれるブルーライトを制限し、子どもを興奮させないためにも「寝る前にテレビやスマホを見せない」ようにするといいでしょう。
いきなり理想の睡眠時間を確保するのは難しいですが、睡眠不足が子どもに与える影響も見過ごせません。養護教諭経験もある筆者が、子どもの睡眠時間や睡眠に関するよくある疑問にお答えします。
「寝る子は育つ」というように、睡眠時間と子どもの発育・発達には関係があります。体の発育に欠かせない成長ホルモンは寝入ってから1時間〜2時間後に多く分泌され、それにより骨や筋肉が成長します。
また、よい睡眠は日中の体調を整え、集中力や活動意欲にもよい影響があるとされています。さらに、毎日同じ時間に起きる・寝るという規則正しい生活をすることも子どもの心身の発育・発達と健康維持のために大切です。
これらを総合して3歳の子どもに必要な睡眠時間を算出したものが先に紹介した理想の睡眠時間であり、親が目標としたい目安です。
保育園や仕事のために7時に起床する場合、夜間に10時間の睡眠を確保するには夜9時には寝かさなければなりません。寝かしつけに時間がかかる子どもなら、20時台から布団に入る必要があります。お昼寝の有無にもよりますが、やはり子どもの就寝時間は21時が目安といえそうです。
とはいえ、共働きで夜9時までに子どもを寝かしつけるのはなかなかハードですよね。睡眠時間やその質を改善するには、いきなり完璧を目指すのではなく、少しずつ寝かしつけの方法や生活リズムを変えてみてください。
例えば、子どもの就寝時間を軸に生活リズムを見直してみましょう。現状「帰宅・ごはんの準備・ごはん・お風呂・寝かしつけ」というリズムで9時に間に合わないという場合には、お風呂とごはんの時間を入れ替えるという工夫もあります。入浴後は体温が上がり寝付きにくくなっているため、寝る時間の1時間前にお風呂を済ませられるようにしてみてください。
また、帰宅後にごはんの準備をするため寝かしつけまでの工程が後ろ倒しになっている場合は、時短できるミールキットや作り置きを活用する方法も。仕事で融通が効く場合は退勤時間を早めたり、リモートを増やしたりといった工夫も検討してみましょう。
そして、早く寝るには早く起きることが大切。いつもより少し早めに起こして早寝早起きの習慣づけに取り組んでみてもいいかもしれません。
***
大事だとはわかっていても、一筋縄ではいかないのが子どもの睡眠問題。コツや工夫を紹介しましたが、筆者も妥協しながら取り組んでいます。
やはり就寝時間が早くなり睡眠時間が確保できるようになると、子どもが日中元気に機嫌よく過ごしてくれるようになったのを感じます。それぞれの家庭の事情を加味しながら、できる工夫を少しずつ、長く続けていきましょう。
《調査概要》
・調査方法:インターネットによる調査
・調査時期:2023年1月26日~30日
・調査対象:小学生以上の子どもがいるママ
・調査対象者数:187名
ライター 西方 香澄
徳島で生まれ育ち、大学進学を機に神戸へ。養護教諭・児童発達支援など教育に従事したのち独学でライティングをはじめる。夫・1歳になった娘とクリエイティブな毎日をつくるため、現在デザインも勉強中。
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