新幹線で…「停電した!」突然の急停止に車内は騒然。直後⇒隣の客「これどうぞ」【手渡されたモノ】に涙…

新幹線で…「停電した!」突然の急停止に車内は騒然。直後⇒隣の客「これどうぞ」【手渡されたモノ】に涙…
毎日の通勤や通学に欠かせない公共交通機関。 今回はそんな公共交通機関にまつわる『心温まるエピソード』をご紹介します。
目次

停電が繋いだ5年の縁

5年前の出来事です。 当時ダンス講師をしていた私は、遠方のレッスンに向かうため新幹線を利用していました。

しかしその日は、窓を叩きつけるような夏の激しい豪雨。 新幹線は徐行を繰り返していましたが、突然「ガクン!」と大きな衝撃と共に急停止しました。

乗客たちがざわめいた直後、車内の照明がプツンと消え、空調の音も停止。 あたり一面が不気味な静寂と暗闇に包まれました。

「停電した!」「いつ動くんだよ!」 と車内は一気に騒然となり、不安と恐怖が充満していきます。 運悪く手持ちの食料さえ持っていなかった私は、いつ脱出できるか分からない閉鎖空間で、空腹と孤独に震えていました。

心細さで押しつぶされそうになっていた、そのときです。 隣の席に座っていた方がカバンをごそごそと探り、私に何かを差し出しました。

「これ、よかったらどうぞ」

手渡されたのは、小さなお菓子とお茶でした。

「いつ動くか分からないし、食べて元気出しましょう」とほほ笑んでくれ、そのさりげない優しさに私の目からボロボロと涙がこぼれ落ちました。 暗闇の中で食べたあのお菓子の味は、一生忘れることができません。

あのときの温かい励ましのおかげで、私は救われました。 実はその方とは5年経った今でも連絡を取り合い、食事に行くほど仲の良い友人関係が続いています。

(女性/40歳/ダンサー)

※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。

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監修者

おやこのへや編集部

心も体も大きく成長する幼児期から小学生の子どもたち。一人ひとりの個性が出てきて、子育てに悩むことも多いこの時期を、おやこで楽しく過ごせるよう、ヒントになる情報を発信していきます。

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